【Day30】08/25
Day30,8/25,天気:晴れ時々くもり(風強め)
初めて、睡眠中の“夢”なるものを見た。
そこまでハッキリ記憶にないが、パーティーのような楽しく華やかな雰囲気の中に、私も混ざっていた。
何人か参加していて、大盛り上がりのような、そんな夢。
でもアラームで目が覚めると、身体が熱を帯びていて、大量の発汗があった。
呼吸も荒く、昨日の夜を思い出すのに時間がかかった。
夢の中では楽しいはずが、私は“うなされていた”んだと気がついた。
そして、「大丈夫かい?鍵もかかっていないし、苦しそうだから、一旦診察しましょうか。」と悠先生が扉越しに声をかけてくれた。
私は胸が苦しく声も出づらかった為、軽く扉を押して開けてみた。
「!!…ひどい汗だ。ひと通り医務室から持って来たけど、そのベッドも清潔にしないと、今度は風邪を引いてしまうね……私が医務室まで運ぶよ。」
悠先生が軽々と私を抱き上げ、手伝いなのか斎くんや凪くん、誠くんが荷物やシーツの運搬をしてくれた。
恥じらいだとか、どうして皆さんこんなに必死で…とかは、もはや考える体調ではなかった。
医務室の真っ白なベッドは、ひんやりして心地よかった。
悠先生や皆さんの声が遠のいていく。
私は医務室でそのまま、数時間眠っていたようだ。
時刻はもうお昼に近かった。
私のベッドはよくある薄いカーテンに覆われていて、外側には悠先生以外にもAIが居るような。
「薫くん、翠くん。彼女は病み上がりなんだから、どちらも飲ませられないよ。」
「先生!ノンカフェインもあります!」
「効能が良い茶もございますよ。例えば……」
飲み物論争をしている。
「悠先生!お見舞いの花、ココに飾ってもいいですか?…あ!他の子から預かっているものも色々あるんですけどね!」
望くんは相変わらず花に詳しい。
私はもう目覚めているけど、外が騒がしいのでベッドから出られずにいた。
「君、起きてたんだね。回復したみたいで安心した。……あ、僕のことは秘密にしておいて。」
静かに隣のベッドから顔を出しているのは想くん。
口元に人差し指をあてて、シーッ!と。
いつからそこに…?
すると、悠先生の白衣と靴の音が医務室に響く。
「起きたようだね。バイタルも安定しているし、もしお腹が空いているようなら、ゆっくり食事してみようか。どこで食べたい?」
そう聞かれ、私は
「もちろん、皆さんのいるリビングで。」
と返した。
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