第19話 このスライム、何か強いぞ!?

ブラックスライム(仮名)をテイムすることに成功した俺は、一度ダンジョンから外へ帰還しようと考えた。


「結局・・・テイムスキルに制限はないのかな?」

ぽよん?

「あっ・・あぁ、何でもないよ」なでなで


スライムの頭?を撫でてみたらすごい喜んでいるのが分かる。大きさはシエルより少し小さいくらいか?ちょっと比べないと分からんなぁ。


「テイムスキルのおかげなのか、シエルの時もそうだがテイムしたモンスターの言っていることが何となく分かるのは良い利点だな」


シエルだったら「ヒン」、このスライムは「ぽよん」だが、なんとなく言っていることが分かるのは助かる。実際、従魔との意思疎通は他の冒険者たちはあまりとれてないと聞く。身振り手振りをして理解してもらう形らしい(高橋さん曰く)。何時間もかかるんだと。


「その分、俺は話したら分かってくれるからな・・・いや、シエルの理解が高いからか?・・・そこまで考えることでもないか」


そこを考えたら限がなさそうだからな。何事もほどほどが一番だよな。


「グギャギャ」

「ゴブリンか!?」


と考えていた俺の目の前にゴブリンが現れた。1体だけならすぐに倒せるな。


ぽよん!!

「ちょっ!?」


と思ったら、スライムがゴブリンに向かって突進していった。・・・何か普通のスライムより速くないか!?


ぽよん!!

「グギャ!?」

「・・・・・マジで」


突進をくらったゴブリンが壁にめり込んだ。えっ、強くない?


「すごいなお前は」

ぽよんぽよん!!

「けど、戦うときは俺に一度確認してほしかったよ」

ぽよん・・・


凄い落ち込んでいるな。表情ないけどずーーーーんって効果音が聴こえてくるよ。


「まぁ、お前が強いってことが分かったのはいいことなのかもな」

ぽよん!!

「あぁ、お前は強いよ。・・・名前を付けないとな。なんて付けようか」


見た目が黒いし黒豆?、それともおはぎか?

けどなぁ。ペガサスをシエルって名付けている以上、その次の従魔が食べ物はちょっとダサいよな。


「携帯で調べて・・・・・・よし、決めた。今日からお前の名前は黒の宝石から取って『オニキス』だ」

ぽよんぽよん!!

「めっちゃ喜んでるな」


凄い弾んでいる。オニキス・・・結構いい名前だと思っているが、喜んでいるなら付けたかいがあるってもんだ。


「これから宜しくな。オニキス」

ぽよん♪

「おぉ。触手みたいに伸ばせるんだな」


にょきって出てきてびっくりした。その触手を伸ばして、俺の手のひらに触れてきたオニキスを見て、家族が増えた実感が湧くのだった。


「問題は・・オニキスを隠す必要があるな」


見られた時のリスクがデカいんだよな。ただでさえネット掲示板で俺とシエルの写真が出回っているからな(一応協会に報告していて、その掲示板は消してもらったが)。俺だとまだ特定はされていないけど、オニキスが希少種だった時を考えたら見られないほうが安全かもな。


「オニキス。俺のリュックの中に隠れて欲しいが、大丈夫か?」

ぽよん。


と返事をした瞬間、俺の体をよじ登ってリュックの中にするんと入った。


「狭くないか?」

ぽよん♪

「大丈夫そうだな。よし!!それじゃあ帰るか?」

ぽよん!!


こうして俺たちは外へ帰還するのだった。まずは高橋さんに報告しないとな。

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