学校最強のイケメンに彼女を寝取られた俺は不登校になった。しかし、副業で成功して整形してから超絶イケメンとして学園に戻る

白金豪

第1話 NTR

 6月のある週の日曜日。


 高校2年生の俺、馬場太一は暇つぶしに地元で人気な書店で様々な書籍を眺めるだけして時間を過ごした。


 今はその帰り道だ。


 見慣れた帰路を進む。


 しばらく進むと目の前に見慣れた後ろ姿があった。


 その見慣れた姿の人物は菅原由香。黒髪ロングヘアに二重の紺色の瞳、整ったスタイルが特徴的な美少女だ。


 由香は中学から今まで付き合っている彼女だ。中学3年生の頃から勇気を振り絞って俺から告白した。その交際が現在まで続いている。今でも大好きだ。


 そんな由香は別の男の腕に身を寄せていた。


「ちょ!? ちょっと由香!! 」


 俺は後ろ姿の由香を駆け足で追い掛けながら、大きな声で叫ぶ。


「えっ。太一? 」


 由香は敏感に俺の声で反応し、振り返ってから動揺を見せる。


「あん? うるせえなぁ~」


 一方、男の方は腹を立てた表情で振り返る。非常に威圧感があった。


 その男はジャニーズ風の長い金髪に茶色の瞳をした色黒のイケメンだった。


 俺はこの男を知っていた。


 学校最強のイケメンの西田修二だ。俺と同い年で女子から絶大な人気のある男子だ。


 そんな男がどうして由香と?


「由香どうして? どうして俺以外の男と一緒に居るの? しかも密着なんかして」


 俺は動揺を隠せない。由香に回答を求める。


「それは…」


 由香は困ったように俯く。俺と目を合わせようとしない。


「あん? そんなの見てわからねぇのか? 」


 西田がニヤニヤしながら尋ねる。


「分からないとは? 」


 俺は対抗するように聞き返す。


「お前バカか。じゃあ教えてやるよ。なぁ、由香。なんで俺と一緒に居るんだっけ? 密着してたんだっけ? 」


 西田は俯く由香に何度も尋ねる。まるで試すかのように。


「それは…」


 由香は困ったような表情を西田に向ける。


「いいのかな? 早く答えなくて? どっちが本命か教えてくれないと俺、悲しいわ」


 西田は言葉とは裏腹にニコッと笑みを浮かべる。


 由香は西田の笑顔を目にして覚悟を決めたような表情を浮かべ、俺に視線を向ける。


「ごめん太一。私は西田君に心を奪われちゃったの。もうあなたのことは好きじゃないの。だから今日で別れて欲しい」


 由香は真剣な顔で俺に別れを切り出す。


「ギャハハハッ。最っ高だぜ由香~。今日も、お前の家で気持ちいいことしような? 身体を交えようぜ~」


 西田は由香の腰に手を回す。


 由香は恥ずかしそうに顔を赤く染め、控えめに首を縦に振る。


「もういいか? 元カレ君? 」


 西田は俺に尋ねた後、返事も待たずに由香と一緒に踵を返す。


 そのまま俺を完全に置き去りにし、前に進む。


 彼らと俺との距離は、ただ拡大するだけだった。

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