何か遠慮をするようで、秘した思いを秘したままにするような不器用な二人の物語です。いやもうちょっときちんと話せよという正論はさておき、その細やかな心と、思春期特有のどこか他人を意識しすぎるようなじれったさが、心に刺さります。話をして、お互いを知って、そして近づいていく。貞節でまっすぐな純愛。不器用だからこそ、美しく。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(70文字)