辻に纏わる話
これはとある町のとある辻に纏わる話。
その辻を通る際、『ある条件』を満たすと「その人がもっとも恐ろしいと思うもの」と遭遇するという。
ある人は死装束の幽霊と、ある人は巨大で凶暴な熊と遭遇したのだとか。
ある時、帰宅途中のAという男性が例の辻を通りかかった。終電も無いような深夜。
いつもは別の道を通るのだが、その日は別だった。
酔っ払ったAは気が大きくなっていたらしく度胸試しのつもりで『ある条件』を故意に満たした。
その途端、夏の生温い空気は一変し、ぞくぞくするような肌寒さを感じた。
それからしばらくしてAさんの前方に人影がぬっと現れた。
Aさんは驚きつつもよくよく目を凝らしてそれを見た。
そこにいたのは七、八歳頃、小学生時代のAさん自身だった。
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