空をいっしょに
いまがつらいなら
空を見るしかない
泣かないのなら、空を見よう
好きな音楽でも聴いて
夜ご飯のことでも考えながら
大好きな人と肩を並べた場所で
大切な人たちのことを考えながら
空を見よう
泣かないのなら、空を見よう
空の向こうには
あなたが愛した人たち
けれどもうここにはいない人たちが
星となって輝き
あなたが夜
その輝きを眺めてくれるのを楽しみにしている
生死を分かつ川の向こうから
虹の橋の向こうから
あなたが
この世界にいながら
空を眺めてくれるのを
きっと待っている
空は
あなたのものだ。
空が青いのは
あなたの好きな花の色が溶けたからだ。
忘れないで
この空は
あなたのためにある
その空をにじませるも
くもらせるも
あおくするも
それは
あなたしだい
けれど
そのためには
見上げなければならない
泣かないのなら、空を見よう
いや
泣くのだとしても、空を見よう
わたしたちは
世界の中で
かかわりの中で生きながら
わたしたちは
自らの足で
自らの行く先へゆくのだから
いつか終わるのだから
苦しい日々もつかの間のこと
望んでも望まなくても
いつか終わるのだから
いつかなんの咎めもなく
すべて無に変える
すべて許されるときがくるのだから
今は
いっしょに
空を見よう
晴れるまで
空を見よう
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