心の底から

心の底からしなないで

というのなら


高所から見下ろしてはいけない


かと言って


低所から見上げてもいけない


必要なのは

隣にいること



手を離さないこと


落ちていく

人の手は

小さく

もろく

美しい



その手を乱暴につかむこと

声を届けること


落ちていく人は傷つくだろう

しかしそれでも

とどまって欲しいと

心の底から

思うのならば


手を離してはいけない



「心の底から」願うなら

の話である

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