真夜中の友達

asumi

第1話

私は宵っぱりだ。

毎晩、寝るのは朝方近く。

何をしてるか?って…

録画した番組を見たり、本を読んだり、ゲームしたり。

たいしたことしてない。

不健康な生活パターンだと思いつつ、このサイクルを辞められない。

夜は月も星も綺麗だし、空気も穏やかに澄んで 車の音も少なくて。

昼間の喧騒が去った静寂がある。


私は時々、真夜中にベランダに出る。

外の空気を吸って、見下ろす道。時折走る車の音を聴き、そして周りのビルを見る。

ビルといってもうちの周りに建つのは、少し階層のあるマンションやアパートくらいだ。

それでも私はなんとはなしに探す。

探すって? …まだ起きてるひとはいるのか?と思う、部屋の灯りだ。

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