そのときの感情によって、目に映る景色の印象が変わる。それが、ただの粗大ゴミであっても。建物や、物。それが直接関わったものでなくても、人は自分の思い出とそれを重ねる。人は物語を作り出す。自分が直接関わったことの無いウソの世界で、真実を語る。センチメンタルな生き物。
山の中に冷蔵庫が捨てられている、そしてそれがいつのまにか無くなってる、というだけの話ですが……心がほかほかと温かくなりました。今は夏で、夏休みの時期ですね。お盆も近いです。多くの人が、家族と集まる期間。すごくタイムリーで、この時期だからこそ特に読みたいなと思える作品でした。