第2話 『まだ大丈夫、のはずだった』

キャラクター

莉子(Riko):20代女性。几帳面で完璧主義。

悠人(Yuto):20代男性。莉子の彼氏。穏やかで優しい。


場所

高速道路を走行中の車内(渋滞中)


SE:途切れた無線の雑音が

「ザザッ……」と響き、

遠くから微かに苛立ち混じりの

車のクラクションが「プッ、プッ」と短く

鳴り響く。

車のエンジン音が低く唸り、

完全に停止する音。

周囲の車のエンジン音が混じり合い、

重苦しい雰囲気が車内を包み込む。


莉子「ごく小さな声で、震えるように、

掠れた息を漏らす。

……え……?」


ト書き:莉子の顔からみるみる血の気が失せ、

茫然とフロントガラスの渋滞の列を

一点に見つめる。

口元は微かに引きつり、

呼吸は荒く、浅くなる。

冷や汗が額からこめかみに伝い、

シートに座ったまま体が全身で強張る。

膀胱の切迫感が、先ほどよりも明確に、

そして強く、波のように押し寄せる。

下腹部の奥から、ずん、と重い痛みが響き渡り、

莉子の意識をすべてその一点に集中させる。


悠人「莉子の様子に気づき、やや訝しげに

眉をひそめる。

ん?どうした、莉子?急に黙りこくって。

なんか、さっきからそわそわしてんな?

まさか、もう飽きたとかじゃないよな?

少し冗談めかして、軽く莉子の肩に触れる。」


莉子「ハッとしたように、肩をびくりと震わせる。

無理に笑顔を作り、視線を泳がせる。

あ、はは…まさか!そんなことないよ!

景色が、あまりにも綺麗で…思わず見とれてただけ!

ほら、あの雲の形とか、面白いなーって!

引きつった笑顔で、ぎこちなく窓の外を指さす。」


SE:莉子の焦りに合わせた、微かな衣擦れの音。

「サッ、サッ」と鳴る。

莉子の足が無意識に組み替えられる

「ゴソッ」という音。

シートが小さく「ミシッ」と軋む音。

莉子の心臓の鼓動が「ドクン、ドクン」と、

少し速まり、焦燥感を煽るように聞こえるASMR効果。

莉子の喉が乾いた音を立てて「ごくり」と鳴る。


莉子「心の声:冗談でも、そんなこと言わないでよ…。

もう飽きた?まさか。飽きてなんかない。

この膀胱が、私を飽きさせてくれないだけだ。

どうしよう、悠人くん、全然気づいてない。

完璧な私でいたいのに、こんな生理現象で焦ってるなんて、

絶対にバレたくない…。恥ずかしい…。

こんな情けない姿、想像したくもないのに、

もう思考がそればっかり…。」


SE:遠くでトラックのエンジン音が「ゴォー」と響く。

周囲の車の窓が開閉するような微かな音。

車内の空調音が、莉子にはやけに大きく「ブォー」と聞こえ、

密室の圧迫感を増す。


悠人「そっか。良かった。急に黙るから、

どうかしたのかと思ったよ。

しかし、こんなに早く渋滞に捕まるとはな。

これじゃあ、次のパーキングエリアまで、

かなり時間かかりそうだな。大丈夫か?」


莉子「顔色がさらに青ざめ、声がわずかに震える。

無理に笑顔を保とうとするが、目が泳ぎ、

視線が定まらない。

あはは…そうだね。うん。仕方ない、よね…。

こんな日もある、よね…。

声を押し殺すように。

でも、本当に、いつになったら動くんだろうね…。」


SE:莉子が自身の腹部にそっと手を当てる衣擦れの音。

服の上から腹部をぎゅっと押さえつけるような、

硬い衣擦れの音。

莉子の足の指先が、無意識に靴の中でぎゅっと丸まる音。

冷や汗が額からこめかみに伝い、

微かに「スゥ…」と息を吸い込む音。

莉子の呼吸が、わずかに不規則になり、浅く、

そして途切れがちになるASMR効果。


莉子「心の声:やばい…意識し始めたらもう止まらない…。

この尿意、どんどん強くなる…

なんでこんなタイミングなの…最悪だ…。

完璧な私でいたいのに、こんなことで

悠人くんに心配かけたくない…。

恥ずかしい…バレたら終わりだ…もう、膀胱が主張しすぎてて、

頭の中がそればっかり…。」


SE:莉子がこっそり時計を確認する、

腕時計のベルトが擦れる微かな音。

焦りを隠そうと、シートを何度も直したり、

体を左右に動かす「ギシギシ」という衣擦れの音。

悠人がハンドルを握り直す、微かな革の擦れる音。

遠くで、焦れたようにクラクションが「プーッ」と長く鳴る。


悠人「莉子、本当に大丈夫か?…

悠人の呼吸音が微かに聞こえる。

……なんか、いつもと違うよ。痛いとか…?

無理してないか?何かあったんなら、俺に言ってくれていいんだぞ。

どんなことでも聞くから。」


莉子「沈黙。返答が遅れ、焦りから言葉を選ぶのが困難になる。

声がかすれ、喉の奥で息が詰まるような音。

尻がモゾモゾと落ち着かない。

…あ、うん、大丈夫、大丈夫だよ?

ちょっと、眠くなってきただけかも…

昨日、あんまり寝てないから…ふふ。

無理に笑い、視線を逸らす。窓の外を指さす指先も微かに震えている。」


SE:悠人がハンドルを握り直す、微かな革の擦れる音。

車のエンジン音が低く続く、重い空気。

莉子の苦しげな、小さく喉を鳴らす「ごくり」という音。

その音は、まるで莉子の体内で何かが動いているかのように生々しい。

莉子の太ももが、小刻みに震え始める。

無意識に唇をぎゅっと噛みしめる音。

莉子の息が浅く、切迫した呼吸音に変わるASMR効果。

股間をきゅっと締め付ける音、微かなうめき声が漏れる。


莉子「心の声:眠いなんて嘘…。なんでこんな嘘ついてるんだろう…。

悠人くん、優しいから、余計に辛い…。

早くこの状況から逃げたい…。恥ずかしい…本当に恥ずかしい…。

下腹がパンパンになってきた…尻がモゾモゾする…

喋ったら、本当に漏れそう…。

もう、押し込みたい…でも、押し込んでも、もう無駄かもしれない…。」


SE:莉子、前屈みになり、下腹部を両手で覆い隠すような衣擦れの音。

莉子の顔から笑顔が完全に消え去り、苦痛に歪む表情。

悠人の視線が、莉子の下腹部に向けられる静かな気配。

莉子がそれに気づき、さらに体が硬直する微かな音。

莉子の頬が、羞恥と冷や汗で赤く染まっていく。


悠人「莉子の様子をじっと見つめ、眉をひそめる。

少しだけ戸惑いの表情。声を落として。

……莉子、本当に大丈夫か?

なんか、いつもと雰囲気違うな。

もしかして、どこか痛いのか?

無理はしないでくれよ。俺に隠すことなんてないだろ?

一瞬、沈黙。悠人の呼吸音が微かに聞こえる。」


莉子「微かな嗚咽が混じる。声がかすれ、

語彙が失われ始める。ほとんど息だけで絞り出すように。

うぅ…も、無理…っ。な、なぁ…あかん…。

途切れ途切れに。」


莉子「心の声:なんで…悠人くんばっかり平然としてるの…?

私はこんなに必死なのに…なんで気づいてくれないの…!

なんで、なんでなん…!こんな時に限って…なんでバレるの?

もうやめて、見ないで…。完璧な私でいたかったのに…

もう、終わりだ…私、もうダメ…こんな姿、

悠人くんに見せたくなかったのに…もう無理だ…

お願い、早く…誰か…」

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