禁足地

七瀬不死

第1話 行きたくねぇ~なぁ···

※先に、キャラ紹介を見ることをおすすめします。


俺は、横山鮭。今日は友人と先輩([牛島 奥某)と共に、とある村に行く。

俺はオカルト部所属。オカルト部はこういったところに行くのが普通だ。でも実は幽霊とかそういうものなんてぜ~んぜん興味ない。なんでって?友人が入ろう!入ろう!って聞く耳持たなかったからだ。なんで俺がそんな胡散臭い部活に入んないといかんの?と言っても無駄だ。辞めたくても先輩の圧に勝てなくて結局残るハメになる。

そして、一週間前に先輩がネットで見つけた曰く付きの村に行くことになった。俺は色々理由つけて部活休んでたのに、それに限って先輩は「今回はお前も行くぞ。休んじゃダメだからな。」と言う。 

はぁ~?こんな明らかにヤバそうな村なんか行っちゃアカンってわかってるのに無理矢理行かされるのかよ···

それでも休みたいと言った。そしたら先輩は、

先輩:「そうか、それならコレ、どうしようかねぇ」

先輩がスマホを取り出し見せてきたのは、

俺が彼女と手を繋いでいる写真。

先輩:「皆コレみたらきっと嫉妬してお前をリンチにするぞぉ!」

なにそれ?意味がわからない。そうなったら警察沙汰だろ。

鮭:「それでも僕は行きません。巻き込まれたくないんで」

先輩:「あ?じゃぁ、お前の彼女にお前が他の女と歩いたってばらすぞぉ」

ドキッとした。何故なら彼女は昔からの幼馴染みで、しかも愛が重くて嫉妬深い、いわゆる「ヤンデレ」だ。また酷い目にあるのは懲り懲りだ。

鮭:「わかりました、行きますよ」

先輩:「よっしゃぁぁ!そうときまったら準備だぁ!」

ユージン「いやっふぅぅぅぅ!!」


うるさいほどに叫ぶユージン。もう···誰か俺を殺して···あっ、そんなんじゃなくても俺の彼女に殺される可能性もあるのか。もう感覚がおかしくなっていく···


はぁ、今日はとてもヤバい気がする。もうめっちゃ行きたくない。でも、しょうがないよな、死ぬよりはマシだ。


俺は必要な機材や道具などをリュックに詰め込んだ。ユージンはやかましいほどに歌いながら必要ないものまで詰め込んでゆく。

先輩はとっくに準備万端で、ス○ブラやっちゃってるし。

先輩「おっと、時間だ。そろそろ行くぞ~」

ユージン「ヘ~イ」

鮭「あーあ、行くのか···(誰か俺を止めてくれよぉ···)。」


準備を終えて、いよいよ先輩と俺とユージン三人の危険な危険な探検が始まるのだった。

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