第18話
朝倉健吾 Lv8 テイマー
テイム ねこだまし 収納 錬金術 お告げ
テイミング
ナオ Lv14 猫又
猫妖術 夜眼 爪術
マール Lv 9 イリーガルスライム
酸液 拡大縮小 収納
桜川瑞穂 Lv9 魔女
魔法
ミミちゃん Lv11 シャーマンコボルト
巫術 心話
み、ミミちゃんの方が強い。なんでテイムしてる私が一番レベルが下なんだ。
ほんと、どういうシバリなんだ。
まぁ、それはさておき普通は第三層と言えばコボルトとゴブリンが両方出て、この層あたりからが探検者の稼ぎ場になる。
一層や二層のゴブリン、コボルトもたまにはアイテムを隠し持ってたりするがそれもたいした物では無い。ゴブリンは貴石、宝石の原石辺りを収集して、コボルトは金や銀やプラチナなどの貴金属の原石を収集するけど、三層では巣に固めてあるので稼ぎやすいのだ。
「この層には邪心に墜ちたコボルトがゴブリンと一緒に出ますが、私たち根源に連なる者とは別な存在なので根源の元に返して下さい」
実際、一層では避けられてたゴブリンも少し大きくなってコボルトはヨダレを垂らして眼は赤くなって狂犬だ。
ゴブリンを倒してたら後ろからコボルトが襲って来るとか、油断も隙もない。
そんな乱闘気味の戦闘が多い中、ナオはあっちに飛んで爪を振るったかと思うと分身して3匹になってそれぞれが魔物を倒していく、忍者かいっ。
桜川さんは長刀に炎を纏わして切ったり飛ばしたり。無双だ。
この長刀は錬金術で炎の付加をしてある。ミミちゃんに教えて貰いながら家で桜川さんの長刀に付加し柄の持ち手に魔石が組み込んでみたものだ。
私はスコップで地味に桜川さんの盾になるように倒してマールはその隙間を補完するように魔物を倒す。
ミミちゃんは、と言うと魔石を嵌めた杖で魔物をさばきながら巫術で私たちの強化や敵の弱体化をする、いわゆるバフとデバフが出来るらしい。
戦闘が一段落した後でミミちゃんに聞いた。
「魔物を倒したときの経験値はラストアタック、トドメをさした人に行くってのが私たちの認識なんだけど、倒してないミミちゃんがそんなにレベルが高いのが不思議なんだけど」
「ダンジョンの生き物は根源の力で生きています。その魔物を倒した者に解放された根源の力の一部がもたらされるとされています。
私の巫術でパフやデパフをしたものとは主様とテイムで繋がっているのと似た状態になっているのでその繋がりを通して根源の力が私にもたらされます。
私は見習いの時ははっきりした力ではありませんでしたが、皆の戦闘の加護を根源の力に祈願していたのでその時の経験がレベルになっているのでしょう」
「根源の力?」
「根源の力はこのダンジョンそのものであり、ダンジョンは根源の力の一部でもあります。
根源の力は地下深くにあってその伸ばした糸が地下空間を歪めて地上の普通の世界に半分繋がった状態でこんな世界を造るとお告げとして伝わっています」
驚愕の事実だった。ダンジョンが出来てかなり絶つがその成因は判らないままだった。
判らないが、ダンジョンのもたらす資源は世界に広がっていた。
さて、普通の第三層辺りからが探索者達の狩り場になってくるのは、この辺りのゴブリンやコボルト達から貴石や鉱石の出が良くなるからだ。
一層や二層でもたまには巣に落ちてる事もあるがたいがい屑物だ。
第三層の貴石は宝石の原石で鉱石より高めになることが多い。
それが変わったのがダンジョン鉱石の鉄や銅だと思われていた物が念のためと物性などの比較してた時だ。
ダンジョン銅は成形すると高い電導性と電動状態での高い磁性を持つ。
鉄は高い硬性を。銀は超電動を。金は高い磁力で超流動になる。
それぞれ希少な為に普通の物質との合金にしたりして使われるようになったのだ。
それぞれ、銅はヒヒイロカネ。鉄はアダマンタイト。銀はミスリル。金はオリハルコンとして高価に扱われた。
一番わかりづらかったのがプラチナでこれはエネルギー触媒としてそれを使うだけで変換効率が格段に上がる。そこで昔のSFである『宇宙のスカイラーク』に出て来るエネルギー触媒であるエレメントと呼ばれている。
これらのファンタジー金属は同じ金属との区別はできないが深い層ほどその性質が際立ち、多く発見されるのでより深い層にはまた別の発見もあるのではと探索者が目指している。
一層のダンジョンのゴブリン達から貢がれた、いや対価として貰った貴石にはけっこう良い良い宝石の原石も混じっていた。
さて、ワームちゃん達で時間を食ってしまったし、今日はこの辺りで帰るか。
ミミちゃんは結界を造ってモンスター除けを作れるそうだが、まだダンジョンで野営は桜川さんもいるしお預けだな。
コボルト村でお泊まりは出来るが野営のお泊まりは桜川さんのお母さんにちゃんと了承をとらないと。
私たちは帰途についた。
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