第3話

 名前か。猫のナオと言い、名前を考えるのは苦手なんだよなあ。しゃあない。


使い魔 マール(スライム)


 名付けをするとビコン、と音がした。

――使い魔マールはネームドモンスターに進化しました。

使い魔 マール(イーガルスライム)

スキル 拡大・縮小 収納 酸液 物理無効


スキルが増えているし、種族も聞いた事が無い。

尤も、スライムは中々倒せないし、そのくせ経験値もドロップも無い雑魚モンスターと言われているから、研究などされてないから知らなくてもしょうが無いが、ネットで調べてもやはり情報は無い。

 マールはチラッとこちらを見た後、まだ処理しきれてないゴブリンを見た。食べたいのかな。

「食べたいならいいぞ。処理しきれてないし」

 進化したばかりでお腹が空いてるのかな。

 マールはグワッと膨れてゴブリンを飲み込んだと思うとたちまち消化してしまった。

「おおっ」これはかなりの戦力なのかな。

 マールはとても元気に弾みながら私に近づいて来たと思ったらまた大きくなって私を飲み込んだ。私も消化される?

一瞬、眼を閉じたが開いてみるとなんとも無い。マールは?

名前を呼んでみると胸の所にマールの核らしきものがあってそれが眼をパチクリさせている。

 身体をみると薄い膜のような。スライムスーツかい。しかも胸の所のマールの核が微妙に某ウルト○マンのカラータイマーのようにも見える。著作権的にどうなんだ!

 突っ込んでしまいそうになってると、周りが急に大きくなり出した。

 いや、私が小さくなってるのか。マールの縮小スキルか。

 ふと見るとナオが巨大になって虎のサイズに。い、いやだから私が小さいのか。

 ナオは伏せて尻尾で自分の背中を指している。乗れって

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