第11話町中華の美味しいことといったら
小学生の頃、父の給料日には、父はたいてい機嫌がよく、しかも早めに帰ってきた。
父が帰ってくると、「好きなものを頼め」と言い、母が出してくるのは、決まって、近所の町中華のメニュー。
まぁ、メニューを見なくてもたいていいつも頼むものは決まっているのだが、メニューを眺めるのは本当に楽しみだった。
ラーメン、餃子、チャーハン、この三種の神器が我が家の定番メニューだった。
父は餃子とビールを飲むのが大好きで、この組み合わせの時はいつもニコニコしていた。
姉と母と私はラーメンとチャーハンを何皿か頼んで三人で分けて食べた。
ここの町中華のチャーハン、卵たっぷりに、大きめのチャーシューの角切りが載っており、ネギもたっぷり。
いかにも町中華という感じのボリューム感、これは美味しかった。
ラーメンは出前なので、いつも麺が伸びきっていた。でも、それでもやはりうまかった。
昔の出前って、たいていラーメンは伸びきっているものだった。
まぁ、出前なんてそんなものだ。
親子四人で、ふぅふぅ言いながら、夏の暑いときに食べる町中華は思い出の味だ。
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