「濁流」を「爆乳」に言い換えてみた

みなもとあるた

「濁流」を「爆乳」に言い換えてみた

「次のニュースです」


「本日午後5時ごろ、東京都渋谷区の渋谷川で、川遊びをしていた小学生の男の子が爆乳に飲み込まれる事故がありました」


「幸いにも、男の子は近くに居た2人組の男性に救助され、病院に搬送されましたが命に別状はないということです」


「今回の事故について、当時付近で作業をしていた作業員にインタビューを行いました」


『いやー、確かに私も爆乳を横目で見てましたけど、まさかその近くで子供が遊んでるとは思いませんでしたね。急に悲鳴みたいな声が聞こえて、近くに行ってみたら爆乳に飲み込まれてる子供の姿が見えたんですよ。もうその時には腕しか見えてなかったかな。腕以外はもう全身が爆乳に飲み込まれてて。近くの2人組が必死で腕を伸ばして、何とか爆乳から子供を引っ張り出したんですけど、あと一歩間違ってたら本当に全員爆乳に飲み込まれてたんじゃないですかね』


「今回の事故については、昨晩から降り続いた大雨が原因と考えられています」


「さて、本日は爆乳に関する専門家の先生をお呼びしております。よろしくお願いいたします」


『ええ、よろしくお願いします』


「まず今回の事故の原因となった爆乳についてお聞きしますが、大きさとしては一般的なものなのでしょうか?」


『いや、私も長年爆乳について研究を続けてきましたが、これほど大きな爆乳は見たことがありませんね』


「爆乳の原因としてはどんなものが考えられるのでしょうか?」


『爆乳の原因の1つは地球温暖化であると考えられています。気象異常により天候が不安定になると、ゲリラ豪雨などで川の水量が増えて爆乳が起きやすくなります』


「では、昨晩からの大雨が今回の爆乳につながったと考えていいのでしょうか?」


『そうですね、広い範囲で雨が降り続きますと、それが時間をかけて川に流れ込み、爆乳の原因となります。場合によっては、雨が止んだあとに時間差の爆乳が発生することがありますから、空が晴れていても危険な場合があるということに注意が必要です』


『また、今回この小学生の男の子は運良く爆乳から脱出することができましたが、一般的に爆乳はとてつもないエネルギーを持っているため、成人男性が全力で脱出しようとしても爆乳からは逃げ出せないことが多いです』


『これから夏休みの時期になり、小中学生のお子さんたちが川遊びに出かけて爆乳に出会う機会も増えるかと思います』


『万が一興味本位で爆乳に近づいてしまうと、一瞬で爆乳に捕まってしまい逃げることは困難です』


『暑い時期ですから川で遊びたいという気持ちも分かりますが、もし爆乳に遭遇してしまった場合は、「ちょっと爆乳で遊んでみようかな」などという考えを持たず、すぐに逃げるようにしましょう』


「解説ありがとうございました。それでは次のニュースです」

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「濁流」を「爆乳」に言い換えてみた みなもとあるた @minamoto_aruta

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