土曜日
毎週朝7時に起きてウォーキングをして、自宅ヨガをして…と計画するが実践できた試しなど1度もない。この計画は多分8年近く心の中で立案している。アラームはもちろん7時にかけている。だが、スマホを見ると10時を過ぎている。
「あー、やってるわー。」
毎週のことである。7時のアラームはしっかり停止しているが記憶がないのが怖いところ。初めからアラームなんてかけなければいいのに性懲りもなく土曜の朝は7時にアラームをかける。キラキラ女子になれる日がいつか来るかもしれないと思っているから。そんなの夢のまた夢だけど。
ひとまずSNSを開きたいという衝動をぐっとこらえ「あ~~~」と声を出しながら伸びをする。カーテンを開けると晴天だ。眩しいのでレースのカーテンだけは閉じた。洗顔をしてスキンケアをして歯を磨いて朝ごはんなのか昼ごはんなのか良く分からない食事をする。
冷蔵庫は現在水のペットボトル2本と納豆1パックと梅干とチョコの小袋が数個。使い切れないワサビや生姜などの調味料、バターがあるだけだ。納豆と冷凍ごはんを食べた。一人で食べる食事なんてこんなものでいい。
洗い物らしい洗い物はもちろんないが、一応洗い物をしてシンク掃除をして軽く化粧をする。
高校生頃に眉毛を抜きすぎたから眉毛は少ない。アートメイクを数年前にいれたが、色が抜けてきた。眉毛は書かないと印象が悪すぎる。日焼け止め効果のあるトーンアップ下地を塗ってUVカットを謳っているパウダーをはたいて眉毛を書いた。着替えをして帽子をかぶってスーパーまで歩く。
春は花粉で肌荒れを起こし、鼻と目がひどいことになるのでマスクは必須である。
シミが怖いので日傘をさしたいところだが、3月下旬で日傘をさしている人を探す方が難易度が高い。
近所のスーパーについて1週間分の食材を購入する。
今日は帰ったらその1週間分の作り置きをするのだ。昨日考えた1週間分の献立表メモを起動する。仕事中に社外の人とメールをしてるように装ってメモにレシピをまとめている。今はレシピ本を購入せずとも安くて美味しいレシピを掲載してくれる人たちが多くて感謝している。
予定していた食材を購入し、帰宅する。
ささっと簡単な食事を作ったら冷まして冷凍庫へ全てぶちこむ。冷凍庫の大きいサイズを買った数年前の私に毎週土曜日の午後は感謝する。このサイズの冷蔵庫のおかげで平日はレンジくらいしか使わない。たまにラーメンやうどんが食べたくなってガスを使うが、平日は本当にたまにだ。私だって「丁寧な暮らし」だの「整った生活」だの小洒落たことをしたい気持ちは十分にある。だが出来ないのだ。部屋の中でお掃除ロボットを放し飼いにすることとお風呂を洗うことと洗濯を回して室内干しをすることが平日の私には精一杯なのだ。気持ちながらに毎週水曜日のノー残業デーとやらで30分ほどの残業で帰宅するのでその際はシンクやトイレや玄関は掃除する。それが限界だ。世の中の共働きの人たちはよくやってるよ。自分の世話でこんな精一杯なのだから子供の世話なんて想像できない。夫の世話なんてする気はないので、自分のことが私程度に出来る男性を探している。だがなぜかどいつもこいつも「彼女」が出来ると「息子」に成り下がる。そんな男を育てた世のお母様方はよほど出来た女性なのだろう。私には血の繋がりのない成人男性に甲斐甲斐しくする度量はない。
夜ご飯なのか夕方ご飯なのかよく分からない時間帯にキッチンで立ちながら作り置きタッパーに入らなかった半端な数のご飯と解凍したご飯を食べる。一人暮らしのメリットはこれが出来ることだろう。
さて、お風呂に入ろう。明日も休みだが、なにもすることはない。日曜日に予定なんていれるはずがない。次の日が月曜日だから。1週間分の体力を充電しておかないと途中で電源が落ちてしまう。
やりたいことが見つかったら明日やればいい。
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