人生のドレッシング
今日も、疲れたな。
そう思いながら夕食の準備をする。
サラダとご飯と味噌汁と焼き魚。これ以外のものを知らないから、いつもこうなる。まあいいんだけど。
サラダをむしゃむしゃ食べると、野菜の味しかしなくて味気ない。ドレッシングを忘れていた。
この味気なさ。まるで私の人生のよう。
そう、私は人生のドレッシングをどこかに置いてきてしまったのだ。
無限に広がるかのような砂漠にだって、オアシスがあったりサボテンが生えてたりするのに、私の人生は──
──ただ一面の、砂埃だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます