一瞬そちら側に視線が向いたでしょう?

押し入れを僅かに開けながら眠るなんて、なんて豪胆なんだ…! そう思いながら読み進めていました。

夏の冷房の効かない蒸し暑い感じや、押し入れの隙間に見える何か。
幾つもあるゾワリとした感覚に、ふと小さい頃や合宿時に泊まった古くて薄暗い部屋を思い出しました。

短い文章にも関わらず、思わず「あ…」となってしまう良質なホラー作品だと思います。