シングルマザーのレイコさんが「有料可燃ごみ処理券P」なるものについて調べる。こちらは、彼女がその進捗を記したブログです。
あまり多くをお伝えすることはできません。なにせ私も、もはや安全な立場ではないかもしれませんから。ええ、それならいっそのこと、すべてお話ししてしまえばいいのでしょうが……しかし、お仲間がほしいのです。さあ、今ならもう、すべての記事を一気に読めますよ。あなた様もいかがですか。
私は、最初の記事が公開されてすぐに読み始めましたかね……ええ、そうだったと思います。更新されるたび夢中になって読みました。ですが、まさかあんな記事を読んで、こんなふうにお話しすることになるとは……。
ええ、私は読者の一人でした。コメント欄でああだこうだと騒ぐだけの、ひどく無責任な、読者の一人でした。……楽しい時間でしたよ、ええ。とっても……とってもね。
「有料可燃ごみ処理券P」というものを皆さん、ご存知でしょうか?
私は全然知らなかったのですが、外から中が見えないごみ袋に死体を入れてそのシールを貼り、指定された集積所に回収日までに置いておくと、ごみ収集業者が回収してくれるらしいです。
PはParentのPらしくて、それは子が親を殺した場合にのみ使われるものらしい。
実際にそれを使って親の死体を処理した子供がいるという噂も……。
もし上記の話が本当なら、大変おぞましいですよね。
この作品では、その都市伝説の謎を、レイコという女性のブログを読むことで、探っていくことになります。
シングルマザーである彼女は最初は子供のためにお金を稼ごうと調査するのですが、だんだん息子をほったらかしにして謎を追うようになり、倫理観も徐々に欠如していくようになっていきます。
キャッチコピーのヤドクガエルの子はヤドクガエルという文。
そのカエルは有毒な虫なんかを食べて、その毒素を体の中に溜め込むようです。
つまり、最初から毒を持っているわけではないということだが、もしかしたらレイコさんは……もう……。
この作品を読んでいると、ニーチェの著書に出てくる有名な言葉、「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」をよく思い出す。
この作品を読む際は、深淵に覗かれないように気をつけてください。
私も細心の注意を払いながら、今後もこの作品に付き合っていこうと思います。
果たして、この先に待つものは一体。どんな真実を掘り当て、主人公はどんな運命を迎えるのか。
本作の主人公の名はレイコ。彼女は中学生の息子を持つシングルマザー。
彼女は「都市伝説ハンター」として「P券」なる謎の品物に迫って行くことになる。
P券。それは「自分の親を殺害してしまった子供」を救済するための品だという。
虐待などの理由で親に苦しめられていた子供。彼らが親を殺害した時、秘密裏にその親の遺体を回収・処理し、犯罪が露見しないようにしてくれるという。
そんな回収業者に仕事を依頼するための「P券」なるもの。それはこの世に実在し、どうしたらそれを手にすることができるのか。
彼女は都市伝説の真実を探るべく、事情を知るという人物に取材し、そこから「秘密の眠ると思われる場所」に更に踏み込んでいくことに。
最初は噂程度に思えた「ブラックな話」の詳細が徐々に浮き彫りになり、やはりそれは現実の話だったのではないかと感じさせてくれる過程がとても興味深い。「これは本当の話だったのか」と見えて来て、「では、どんな存在がそこに絡んでいるのか」と謎が更に出現する。そこへ更にメスを入れて行くレイコ。その姿にぐいぐいと心を惹かれます。
果たして、レイコはこの調査の果てにどんな未来を迎えるのか。彼女はこの都市伝説を無事に「解体」し、「EXCELLENT」で「BRILLIANT」な結末を手に入れられるのか。
読み始めたら引き込まれること間違いなしの、FABLOUSな物語です。