史上空前絶後のジャンケンバトルが開幕する
@yakiniku1111111
第1話 勝負への誘い
こんばんわ、ストーリーテラーの焼肉と申します。
究極の心理戦ゲームってなんなのかわかりますか?
そうです「ジャンケン」です、そして誰もが一度は考えたことがあるのではないですか?
相手の心を読むことができればジャンケンは必ず勝てるのになぁ・・・あるいは
未来を予知できる能力があればジャンケンは必ず勝てるのになぁ・・・
そう考えたことが誰でも一度はあるのではないでしょうか?
今回語るお話は、そんなお話でございます。
相手の心を読むことができる「テレパス」と未来予知をできる「フューチャープレデクション」
その両者がジャンケンで雌雄を決する・・・そんな物語。
あなたはどちらが勝つと思いますか?
それでは、ご覧ください。
都会の喧騒から離れた街角のの片隅で、一人の少女が占い屋をやっていた。
二薄暗い照明の下、木製のテーブルには安っぽいどうみてもガラスでできたような丸い水晶玉が一つ
あとはタロットカードやらルーンストーン、ペンデュラムに易占道具、果てはどこの民族のものだかわからないよくわからない仮面まで
一通り占いに必要そうななものや神秘的な雰囲気を演出できそうなもの一式揃えましたというような
どこか雑でいい加減な少女の性格を象徴してるかのような空間がそこにはあった。
数人の黒服の男たちが少女を取り囲む。
「動くな!!大人しくすれば悪いようにはしない」
少女は心の奥底から心底うんざりしたようなため息をつく
「わかりましたって。大人しくついていきますよ、用件はもうわかってるし」
黒服の男の集団の中からひときわ目立つ、するどい目をした老人が少女の前に歩み出る。
「ほう・・・やはり大したものですな、まだ我々はなにも言ってないのに ご用件がわかるとは・・・」
「そりゃそうよ、私、人の心が読めるんだもの ジャンケンで勝ったら1億?国も馬鹿げたことを考えるのね
そんなアホなことに税金使うの?国民が聞いたら怒るわよ。」
男たちがざわめく、まだなにも言葉を交わしてないのに黒服たちの目的を言い当てた
こいつは本物だ本当に人の心が読めるのだと。
「噂には聞いてましたが、実際に目の当たりにすると やはり圧巻としかいいようがないですな
そうです、あなたにはジャンケンで とある男と勝負していただきます、しかしただの相手では・・・」
「そいつ未来を見ることのできる能力者なんでしょ?」
老人の返事を待たず少女は老人の言葉の先を読み答える。
老人は、もはや眉一つ動かさず、愉快そうに声をあげる。
「いやはや話が早くて助かりますな、こちらとしても説明する手間が省ける。 そうです、あなたには未来を予知する能力者とジャンケンで戦っていただきたい」
少女はあからさまにおおげさにため息を吐く。
「まぁ、別にあなた達の暇つぶしに付き合うのはいいんだけどさ、 別に負けても失う物ないようだし、いままで考えたこともないけど
それって決着つくと思う?パラドックス問題が起こるでしょ。」
そう、心を読める超能力者(テレパス)と未来を見ることができる超能力者(予知能力者)がジャンケンで対決すると仮定した場合、どちらが勝つかは、それぞれの能力の特性と状況による。
テレパスの強みテレパスは相手(予知能力者)の心を読んで、相手が何を出すつもりかをリアルタイムで知ることができる。
ジャンケンの瞬間に相手の選択(グー、チョキ、パー)を把握できるため、勝利に必要な手を即座に出すことが可能。
例えば、予知能力者が「グー」を出すと決めた瞬間、テレパスはそれを知り、「パー」を出して勝つことができる。
予知能力者の強みはジャンケンの結果や相手の行動を事前に見ることができること、未来の結果が明確に見えると仮定して、テレパスが何を出すかを予知し、それに勝つ手を選択できる。
例えば、テレパスが「パー」を出す未来を見た場合、予知能力者は「チョキ」を出して勝つことができる、当たり前の話だけど。
私の予想ではあるが対決の鍵は、能力を発動するタイミングとテレパスの優位性をどう生かすかだ
テレパスはリアルタイムで相手の心を読むため、予知能力者が何を出すかを即座に把握し、対抗する手を選択する必要がある。
予知能力者が未来を見て手を変えようとしても、その変更の意図もテレパスに読まれるため、テレパスである私は常に未来予知能力者の一歩先を行く可能性があると私は睨んでいる。
逆に予知能力者の優位性について考察してみる、予知能力者が未来を完全に正確に見られると仮定した場合、テレパスが何を出すかを事前に知り、それに勝つ手を選択できる。
ただし、テレパスが予知能力者の心を読むことで、予知能力者の「未来に基づく選択」をさらに上回る手を出すことが可能だ。
ここでパラドックス的状況が発生する、両者の能力が完全で瞬時に反応できるとした場合、テレパスが相手の心を読み、予知能力者がその読みを予知し、さらにテレパスがその予知を読み…という無限ループに陥る。
この場合において勝負は膠着状態になり、引き分けとして納得するか
どうしても勝敗を決めたい場合、対戦相手の超能力の「処理速度」や「精度」に勝敗の鍵はゆだねられている。
私の結論としては、仮に私の能力が相手の能力より処理速度が速く、予知能力者の決断をリアルタイムで読み取れると仮定した場合、私がほぼ確実に勝つだろう。
予知能力者が未来を見ても、その心をテレパスである私に読まれてしまうため、対抗するのが難しいはずだ。
逆に予知能力者の能力の処理速度が私より速い場合、遠い未来であるジャンケンの最終結果まで正確に見られ、テレパスの選択を完全に予測できてしまうので、予知能力者が勝つ可能性がある。
引き分けの可能性ももちろんある、両者の能力が完全に互角で、互いに相手の行動を無限に予測できてしまう場合、勝負は決まらず引き分けになる。
最終的な結論としては、テレパスである私ががやや有利と考えられる、なぜなら、テレパスは予知能力者の「現在の思考」を直接読み取り、即座に対応できるため、予知能力者が未来を見てもその思考プロセス自体をテレパスに捕捉されやすいからだ。
ただし例外として予知能力者が「テレパスの最終選択」を正確に予見できてしまう場合、予知能力者が勝つ可能性もある。
テレパスである私がジャンケンと言う勝負方法においてはやや有利ではあるが、能力の精度や速度次第では決着がつかない場合もあるだろう
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老人は微笑む
「まぁ、この勝負はね、超能力の研究に資金を提供しているお偉いさんがたが どうしても、どちらが勝つか興味がある・・・というからやるものでね お遊びみたいなものですよ」
「金持ちの道楽・・・ねぇ」
いままでにこやかに微笑んでいた老人が懐からいきなり 銀色に光る拳銃を取り出す
「ついてきて・・・いただけますよねぇ?相手の心を読む能力者 知恵識、猫美さん」
私は、欠伸をしながら答える
「別にいいわよ、ちょうど趣味で書いてる小説のネタを探していたとこだし、いい時間つぶしになりそう」
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こうして謎の老人によって誘われた、私はこの世の常識を覆す 究極のジャンケンをすることとなる
私は知らなかった、このジャンケンという勝負をすることによって世界が大きく変わるという事に
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第二話「未来を見る男」に続く
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