第6話

「さすがに不可能だろう」

キクチはこの町を消してくれ

という申し出を断ることにした。

「しかし、一応打ちこんでおくか」

キクチはアイパッドにM市消滅と打ちこんだ。

キーを押す指が異常に震えた。


いつまでたってもM市は消滅しなかった。

キクチは暗殺業に精を出していた。

「ねえ、アンタなにかよからぬことしてない?」

屋上で放課後岬がキクチに声をかけた。

「どうしてそう思うんだ?」

「なんか金回りもよさそうだし。以前は

金欠でピーピーしてたじゃない」


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