耳朶に沁みる、鳴き声にうたれる

 己の世界から抜け出すことは誰にも出来ません……すべての魂は、ある意味孤独な存在なのかもしれません……ですが。

 触れ合うでもなく。
 忌避するでもなく。

 そこに在るもの、出来事を、あるがまま受け入れる境地の静謐さ。人は……あなたは、その先に何を思うのでしょう。

 幽玄を覗くような物語に、心を震わせてください。

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