第2話 ハムスター失踪事件!

1.新たなる事件の幕開け!

 オレの名前は青木真人(あおき まこと)、小学4年生だ。

 名探偵として数々の難事件(?)を解決してきたオレの元に、新たな依頼が舞い込んできた。


「真人くん、大変なの! うちのクラスのハムスターがいなくなっちゃったの!」


 そう泣きそうな顔で訴えてきたのは、隣のクラスの水野由美(みずの ゆみ)ちゃん。

 由美ちゃんのクラスでは、みんなでハムスターを飼っているらしい。名前は「ハム吉」。

 それが今朝、学校に来たら、ケージが空っぽになっていたというのだ。


「なるほど……つまりこれはハムスター失踪事件ってわけか!」


「そうなの! 先生もみんなで探したけど、どこにもいないの!」


「ふむ……これは手強い事件だな」


 オレが腕を組んで唸っていると、すぐそばで聞いていた学級委員長の早紀(さき)がため息をついた。


「真人、どうせまた大げさに騒ぐつもりでしょ?」


「ちがう! これは立派な事件だぞ!」


「いやいや、たぶんケージのすき間から逃げただけじゃないの?」


「だからこそ名探偵の出番なんだろうが! ハム吉は今、どこかで助けを求めてるんだ!」


「いや、求めてないと思う……」


「よーし、名探偵マコト、ハム吉救出作戦開始だ!」


2.現場検証! 消えたハム吉の謎

 オレと早紀は、さっそくハム吉のいる3年2組の教室へと向かった。

 そこでは、クラスの子たちが心配そうにケージを囲んでいた。


「うぅ、ハム吉……どこに行っちゃったの……」


 クラス全員が捜索したらしいが、教室内には見当たらなかったという。

 これは思ったよりも難航しそうだ……!


 オレは名探偵らしく、まずは現場の確認から始めた。

 ケージは机の上に置かれており、扉は開いていた。


「ハム吉の扉はいつも閉まってるのか?」


「うん! ちゃんと鍵もついてるんだけど……」


「ふむ、つまり誰かが鍵を開けた可能性が高い!」


 クラスのみんながザワつく。


「ま、まさか……ハム吉誘拐事件!?」


「いや、それはまだ断定できない」


 オレは教室の隅々まで目を光らせる。すると——発見した!


「おおおお!? これは手がかりか!?」


「えっ、何か見つけたの!?」


 みんながオレの方を見つめる。

 オレは指差した——


「……ひまわりの種のカスだ!!」


「うん、それは毎日ハム吉が食べてるやつね」


「……そ、そうか」


 クラス全員が一気にガックリとうなだれた。

 ダメだ、みんなの士気が下がってしまった! 名探偵として、ここで挽回しなければ!


「いや、まだ手がかりがあるはずだ! みんな、教室の床をよく見てみろ!」


 すると、早紀がふと気づいた。


「ちょっと真人、この足跡見て!」


「なにぃ!?」


 床の隅に、小さな小さな足跡がついていた。

 これは……間違いなくハム吉のもの!


「これは……ハム吉逃走ルート発見だ!」


3.ハム吉の行方を追え!

 オレたちは、足跡をたどって廊下へと出た。


 すると……なんとそこには、謎の白い毛が落ちていた!


「こ、これは……!」


「ハム吉の毛かしら?」


「いや、これは……たぶん給食室のミルクパンを作る先生の白衣の毛だな!」


「いや、それは違うと思う」


 しかし、足跡はそのまま給食室へと続いている!

 もしかして、ハム吉は給食室へ向かったのか!?


「ハム吉が給食泥棒になってしまった可能性がある!」


「いや、それはないでしょ!」


 給食室に駆け込むと、ちょうど給食の準備をしていた先生がいた。


「先生! このあたりにハム吉はいませんでしたか!」


「あら、ハムスターならさっきそこの倉庫のすみっこにいたわよ?」


「なにぃぃ!?」


 みんなで急いで倉庫へ向かうと——そこにいた!


もしゃもしゃとキャベツをかじるハム吉の姿が!!


「ハム吉ぃぃーーー!!!」


 みんなの歓声が響く。

 どうやら、ケージの鍵がゆるんでいて、ハム吉は自力で脱走したらしい。

 お腹が空いて、キャベツのニオイにつられて給食室へ向かったんだろう。


「なるほど、これは単独逃走事件だったわけか……!」


「だから最初からそう言ってたじゃない!」


「ま、まあ細かいことは気にするな!」


 こうして、オレたちの「ハムスター失踪事件」は無事に解決したのだった。


4.そして新たな事件が!?

 名探偵マコトの活躍により、ハム吉は無事に保護された!

 オレは大満足で自分のクラスへ戻った。


 しかし——


「真人、大変よ! 先生のメガネが消えたの!」


 またしても新たな事件発生!


「よーし、次はメガネ紛失事件だな! 名探偵マコト、出動だ!!」


 こうして、オレの探偵活動はまだまだ続くのであった——!

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