乙女のための乙女ゲー世界の過ごし方
kurikanoko
今は昔のことを語れば
あの夏、世界が滅びるかもしれないなんて予言が世間では飛び交っていた。
予言の日が近づくにつれ、みんな困った顔や苛立たしそうな様子で、しきりに予言の検証や否定をしていた。でも予言が成就するかどうか、ちょっぴり期待しながらその日を待っているようだった。
わたしはそんなの馬鹿馬鹿しいって思って、あの日の夜も部活のみんなといっしょに天体観測へ出かけた。それっきり、わたしの記憶は途絶えている。
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