第3話 北の大地

 真夏の北の大地に、温泉に泊ってお花畑等を観に行くツアーがあったので、旅行仲間たちと相談して4人で参加申し込みしました。


 旅行仲間たちと旅行の話をしていると、飛行機に一度も乗ったことが無いのは私だけだと思っていたら、一人を除いて皆さん飛行機に乗ったことが無いとのことでしたから驚きです。


 写真仲間の一人が言うには、実家のある九州の南西部には、飛行機を利用しなければ、列車でもフェリーでも丸一日かかるので、簡単には帰省も出来ないのだとか。


 当時はまだ九州新幹線も開通していませんでしたから、帰省するのも九州に入ったら全て在来線ですから、中々大変で疲労困憊する状況だったそうですよ。


 ツアーの飛行機は昼頃に出発するから、集合時間の少し前に、空港の食堂で早めの昼食を食べてから、集合場所に行きました。


 すると集合場所で、今回のツアーに同行する添乗員さんがお弁当を配布しているではないですか。


 あれ~?って思い、ツアーの案内を読むと、初日の昼食が『弁当配布』って、しっかり書いてありました。


 4人ともツアーの案内を、集合場所と集合時間以外は、あまりしっかり真面に見ていなかったんですね。


 配布している弁当を受け取らないわけにもいかず、2食目の昼食を頑張って食べることになりましたが、流石に弁当の全部は、お腹ポンポンでもう食べられない状況でしたから、申し訳ないな~と思いつつ少し残したまま、ゴミ回収をしている添乗員さんに渡してしまいました。


 そんなこんなで、飛行機に乗ってツアーの観光バスに乗って訪れたのは、北の大地でも有名な観光農園にあるお花畑です。


 お花畑には、ラベンダーが満開に咲いています。


 早速、ラベンダーを綺麗に写すために、素敵な構図になる場所を探しました。


 小さめのお洒落な小屋があったので、小屋も構図の中に入れて写すことにしましたが、小屋の手前に肥料の袋?のような大きな袋がど~んと置いてあり、チョット邪魔で困りましたね。


 農園の方に「小屋の前にある袋、必ず元の状態に戻すので、数分だけ移動させても良いですか」と尋ね、了解を得たので、写真の中に写らないように数メートル移動させて、慌ててラベンダーの咲く風景写真を写すことにしました。


 ラベンダーを写す際に、遠方に白く輝く刈り取り間近の麦畑が見えたので、構図を少し変更して、白く輝く麦畑も一緒に入れて写してみましたが、フイルムを現像した結果、満開に咲くラベンダーと白く輝く麦畑の夏らしい中々素敵な風景写真になりましたよ。


 無事満開のラベンダーを写して、袋を元の位置に戻してから、遠くに見える麦畑の撮影もしに行ったのですが、不都議なもので、一面の麦畑の構図だと、太陽の光と麦畑の角度的な問題からなのか、構図や露出等の問題なのか、何故か白く輝く麦畑の風景写真にはならないのですから、本当に残念ですよね。


 現地ではツアーでのバスの団体旅行ですから、じっくり腰を据えての風景写真を撮影をするタイミングも中々都合よくありませんでした。


 結局フイルムカメラで撮影した写真は、厳選した僅か4枚しかデジタルデータ化しませんでしたので、もっと沢山の写真をデジタルデータ化しておけばと良かったのにと、チョット後悔しています。


 4枚しかデジタルデータ化してないことは、このようなエッセイを書く上で、今となっては残念でなりませんが、また北の大地に撮影に行く機会もあるだろう、また行きたいなと良い方向に考えるようにしています。


 でも、夏の北の大地を旅行仲間たちと、のんびり観光旅行が出来たので、とても楽しい旅行となりました。



https://kakuyomu.jp/users/ALICE1961/news/16818792436972001397

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る