22曲目 夏も終わります
タイトル:夜蝉
歌:夏背
作詞・作曲:Orangestar
URL:https://www.youtube.com/watch?v=UbKkbcl9IAw
初聴:社会人1年目(2022)
蓬葉No:1641
蓬葉階級:2つ星/6つ星
Orangestarさんの楽曲です。6曲目で紹介した「Sunflower」と同様、夏背さんが歌っています。ボカロ版は1番のみ、Xに上がっています(https://x.com/MikanseiP/status/1294270999332925442?t=QQjzK0m-plFENxjWAFeM8g&s=09)。
この曲は比較的最近聴いた曲で、冬に聴いた記憶があります。かつてのOrangestarさんの楽曲を継承している曲です。まず聴いて想起するのは「Sunflower」です。「Sunflower」に似ているということは、「時ノ雨、最終戦争」にも似ているということです。また、ピアノの旋律は、「DAYBREAK FRONTLINE」も思い起こさせます。
Orangestarさんといえば、夏の曲です。
「シンクロナイザー」や「快晴」、「残灯花火」、「イヤホンと蝉時雨」、「Alice in 冷凍庫」、「空奏列車」、「真夏と少年の天ノ川戦争」……。枚挙にいとまがありません。
私の音楽史の中で同時期に登場したナブナさんが「夏の曲」期→「春・童話の曲」期→「ヨルシカ」期と推移していったのに対し、Orangestarさんは継続的に夏の曲を作成しています。
「夜蝉」ももちろん夏の曲ですが、夏の終わりを歌った曲です。
「暗闇」や「悲しみ」を越えた先にあるのは「夏」。Orangestarさんにおける「夏」は。なにか美しいもの、肯定すべきものとして提示されていることがわかります。
昔の和歌の世界では、春や秋は重視されていましたが、「夏」はややかすんでいました。現代音楽では、むしろ「夏」の歌は、少なくとも「秋」よりも隆盛している気がします。Orangestarさんは誇張なく、その名手の一人でしょう。
Aメロとサビを二度繰り返すという、短めの曲です。
しかしまともに歌おうとすると、かなり音域が広いです。かなり大変だと思います。サビの音程は、階段をのぼるように上がっていき、くだるように下がっていきます。そのため、一音一音がとても大切にされているような気がします。ハモリも美しい。
背後のマラカスのような音は、蝉の声を表しているのでしょう。熱帯夜、まばらな街灯の光、昼と勘違いする蝉の声、月明かり。眠れない夜に散歩をするような、そんなことを想像させる曲です。
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