褒賞はオービターのアイデア料

 

 ミリタリーヤードまたはミニミリタリーヤードの戦闘指揮コンピューターが、通信装置を介して操作するのですが、オービターの制御装置はこのボンバーを制御できるようになりました。

 改設計はマレーネさんに、再び『お願い』を連呼したタマルさんでした。

 おかげで導入経費は激安……


 三軍統合司令部は小躍りしたようですよ。


「ボンバーの在庫を有効活用できるわ♪監視惑星って膨大なのよね♪」


 とりあえず『オービター&ボンバー』は『オービターボム』と名付けられ、こののち、さらに廉価な物が研究されたとか……


 ボンバーの中性子過剰核を白色矮星クラスの質量物質に置き換え、ボンバー部分を長さ1メートルに縮め、オービターの観測装置と通信装置をさらに簡素化し、これも長さ1メールに縮めた、ボンバー部とオービター部を一体化して、ボンバークラスの全長2メートルにした、『ミニオービターボム』はお手軽兵器となりましたね。

 一応誘導弾ですので動けますからね。


「在庫がなくなっても、この『ミニオービターボム』で十分よ♪」


 さらに在庫の有効利用として、ボンバーを両脇につけた『オービター2連ボム』、同様に『オービター3連ボム』、『オービター4連ボム』まで計画されたようです♪


 とりあえず『オービターボムシリーズ』は、軍用の局地防衛兵器として採用されたようです。

 あっという間に在庫はなくなり、『ミニオービターボム』のボンバー部を無人誘導爆弾とした、『チビボンバー』なんてものが登場しました。


 当然というか『ミニオービター2連チビボム』、同様に『ミニオービター3連チビボム』、『ミニオービター4連チビボム』……

 いささか命名センスは問題ありですが……


 とにかく『オービターボムシリーズ』で、ユニバースの戦力はさらにアップ、軽便鉄道を管理するプラネテスもこれらを配属することになり、その戦力もさらにアップ……

 ヨミやオルメカも要求すれば、無査定で配属されているようです。


 イシスさん、高笑いしながら、こんなことを云っています。

「これっていいわね♪アナーヒターから『ふんだくったへそくり』、手を着けなくても軍備の充実ができるわ♪」

「サリーさんに言ってタマルの地位をあげてもらいましょうか♪ゼノビアも文句はないでしょう?」


 タマルさん、『佳人待遇夫人』に昇格、併せて褒賞をいただいたとか……

 褒賞ってね、オービターのアイデア料、製造品の単価の0.001……オービーター部分の製造原価は5万円、つまり50円……

 マレーネさんも同額のアイデア料……とても安いのですが、タマルさんはいたく喜んでいます。


 「これで色っぽい下着を買えるわ♪マルスではどんな下着が流行っているのかしら♪」

 さっそくランジェリーのカタログなんて熱心に見ています……

「このスケスケのはどうかしら♪こちらのマイクロショーツもいいわよね♪」

 どうやら、次の『夜伽』に着用するつもり?のようですね。


 FIN 

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