7月28日 水曜日 雨
やっぱり、すぐには眠れませんでした。でも、夢は見ませんでした。そこはよかったです。
今日は、おじさんが100円ショップに連れて行ってくれました。でも、その前にホームセンターに連れて行ってくれました。「これなら全部まとまってるぞ。」と言って、災害用のリュックを買ってくれました。
その結果、100円ショップに行く理由がなくなってしまったので文句を言うと、100円ショップでようかんを買ってくれました。
急にお菓子なんてどうして?と一瞬思いましたが、確かサバイバルの本に非常食としていいと書いてあったのを思い出しました。さすがおじさんです。
おじさんは、いろんなことを知っているので、わからないことはお母さんより先におじさんに聞くことも多いです。
そもそも、お母さんは聞いたことが知らない場合、えーっとね、から始まり、ウソの答えをその場で作って話してくるので、信用なりません。
「ほんと?」とおじさんに確認してしまいます。
おじさんは知ってるときは教えてくれますが、知らないときは「調べてごらん」といいます。でも、嘘は言いません。
午後は、図書館で、本を読み、自習室で今日の宿題をしました。
そうそう、おじさんは図書館で働いています。だから、今日はおじさんと一緒に図書館に行って、おじさんはそこで働いて、僕は本を読みつつ、たまにおじさんの働いてるところを眺めていました。
でも、重大なことを忘れていました。自由研究です。
テーマも、何をするかも決まりません。決めようとは思ったのですが、自由研究に関連した本は、図書館でも人気で、全部貸出中でした。
「さっさと予約しておけと言ったのに。」とおじさんに言われましたが、予約しろなんて言ったか覚えていません。夏休みが始まるうんと前に言われた気もしますが。
あるのは僕が生まれる前に書かれたような、古い工作の本や実験の本ばかりです。でも、工作は低学年でやってしまいましたし、実験は時間もかかるし大変なのが本を見てわかりました。でも、ちょっと気になります。試しに、いつか、ちゃんと研究をしてみたいとも思うんですが、今年、やりたい実験は本の中にはありませんでした。
ただ、自由研究のテーマについて、悩みながら家に帰ると、お父さんが、珍しく早く帰っていました。早く帰れたのがうれしかったのか、お酒を飲んでました。
「お父さん、夏休みの自由研究って何をした?テーマが決まらなくて。」と言うと、
「知らないよ、昔過ぎて覚えてない、ぜーんぶ、忘れちゃったなー。」と言っていました。
大人になると、小さいころの記憶って、ぜーんぶ忘れちゃうものなんでしょうか?なんだか、そんな風にはなりたくないなあと思いました。
そして、そうなっちゃったらどうしよう。とも思いました。
それにしても、自由研究のテーマは決まらなかったなあ。ずっと同じことで悩むのはあまり好きじゃありません。そういう時はさっさと寝るに限ります。
そうそう、僕は、災害用リュックを、こっそり自分の部屋に隠しました。これは、僕の内緒の備えだからね。お父さんとお母さんには、内緒。おじさんが買ってくれたので、おじさんには知られちゃってるけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます