第7話 万博会場に初めて入場

 乗車時間は10分くらいだろうか。万博会場の西ゲート前に到着した。バスを降りると目の前にたくさんの国旗が立ち並んでいる。すごく広い。

 ふらふらっと旗の向こう側へ行き、さて従業員入り口はどこだっけな、と見渡すが、全然分からない。確か左の方だと思ったが。

 分からないので、立っている警備員さんに聞いてみた。すると、国旗の中に入ってきてはダメだったらしい。バスを降りたらすぐに左の方へ行くべきだった。建物に突き当たって右へ行くと入り口があると教えてもらった。

 ボランティアパスを首から下げ、ゲートへと向かった。ここでは手荷物をトレイに入れて機械に通す。私は今、リュックとポシェットを持っていたので、1つずつトレイに入れて渡した。そう、飛行機に乗る時の保安検査と同じだ。

 そしてまた、保安検査場と同じように、ドア枠みたいなところを通る。その後手荷物を受け取り、更に顔認証のゲートへ。私はこの時、顔に光を当てられたので、おでこで体温でも測ったのかと思っていた。だが、後で人と話した時に「顔認証通らないかと思ったー」などと聞いて、これが顔認証だったと知った。

 ゲートを通過し、更に扉を抜けると、そこは万博の会場内だった。

 うわー、来たよ。万博に。10:10だった。あまりに嬉しくて、あれこれ写真を撮った。活動中は撮れないので、今撮っておくのがいいだろう。ガンダムも見たぞー。

 昼シフトの場合、集合が12時で、その1時間前から交流タイムという事でボランティアセンターに入ってよくて、更にその1時間前からは自主的に会場内を歩いて見学というか、視察をしていいという事になっていた。まさに、10時からあちこち回って予習をしようとしているのだ。

 まずはボランティアセンターがどこにあるのか、それを確認するのが先だ。ボランティアページを調べ、こっちか、この辺か、と探した。やっと、この扉の向こうだと分かった。やれやれ。さて、それでは視察の旅に出よう。

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