日常
大好きとだれかがだれかに言うたびに大きらいって言われてる気分
手袋と希望の光エアコンの風にはためく正月の昼
碁盤目のカメラロールがつむぎ出す過去という名のモザイクアート
入学式 母のかかとにばんそうこう 娘の制服にしつけ糸
異世界の微動だにせぬ気球から不意打ちの風浴びてまじろぐ
さかさまに開き干されたベランダの傘が集める遠い泣き声
ゴミ箱の底に貼りつく消しカスとやぶいた紙の切れ端の「明日」
バス停で前に立ってる学生のカバンにしがみついている過去
たずねびとのお知らせの鳴る午後三時ホットケーキをラップでくるむ
ヘラクレスに踏まれたカニの体液の泡から生まれたような憂鬱
少しだけ残った麦茶のピッチャーを粉砕していくだけのお仕事
満ちた砂プリン異世界ホムンクルス夏のバケツの中身は自由
くじのこと八時と言い間違えたよねあのコンビニで三歳のとき
あやかったほうのミケランジェロだって言ってもわかってもらえない午後
猫の尻上から見るとちゃんと尻こういう菓子があればいいのに
そこにある虫取り網でつかまえて今逃げてった私のやる気
三日月に指輪重ねてひとまずの答え合わせを飲みこんでいく
慎重に選んでください思い出をエンドロールはただ一度きり
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