指先のユーロビート

謙太郎

はじめに 読んでくださるあなたへ

 あなたには忘れられない人がいますか?


 人生で一番愛した女性。

 彼女と出会い、共に過ごした4年間は、私の人生にとってかけがえのない宝物です。

 あれから25年の月日が流れ、私の心はいまだにあの頃の彼女を忘れられずにいます。

 時の流れは残酷で、多くのものを奪い去るけれど、彼女への想いだけは、あの日のまま、私の心の奥底で輝き続けています。

 隠れるように育んだ秘密の恋。

 甘く、時に切なく、そして何よりも愛おしい日々だった。

 今、私は、せめて空想の世界だけでも、あの頃の彼女の愛に触れたいと願っています。

 彼女との思い出、そして彼女を彩る人々との交流を、この物語に紡いでいきます。


 タイトルは、二人で夢中になって聴いたユーロビートを思い出して、

『指先のユーロビート』。

 これは、私が彼女へ贈る、永遠のラブレターです。



 *私の名前は謙太郎=主人公のけんたろうです。

 登場するキャラクターは、実在する人物だったり、本名だったり、オリジナルキャラだったり・・・すべては、彼女にメロメロになってもらうための演出です。

 なお、私は作中のように音楽はできないし、モテません。

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