第4話 呪縛の宿命

「……よく来たね。歓迎するよ”アズベル伯爵”」


重厚な大扉が、まるで意思を持つかのように軋んだ音を響かせて開かれる。黒曜石を思わせる床に、微かな靴音を刻むたび、天井から全てを見通すような銀糸のような燭光が揺れた。

 

「お初にお目にかかります”クラウス殿下”」


ミレイナは、膝をつき深々と頭を垂れた。


彼女の背後には、左右に2人ずつ野心に満ちた者達が彼女と同様にして構えていた。


クラウス殿下は目を細める。


ミルザと同じ、若きその瞳には彼とは異なり、

あまりにも冷たく――研がれた刃のように鋭い。


「……よし。これで最後だ…皆、集まったくれたね。

 いいよ楽にして」


その声に応じて、ミレイナは静かに頭を上げた。

だが、膝は立てたまま、慎重と警戒の境目にいる者の姿だった。


「これから、僕らが何をするか分かるよね?

 ……あぁ、そうさ。そうだよ。

 灰が散ったこの,帝国を紅く染めなおす。」


陽光が彼に指す中、彼の帝国の誇りである

 “銀色の髪”が光を撥ね返し、彼の黒い皇服の

紋章が鈍く輝いた。


……その言葉に各々感じるものがあったのか、

  空気感が一転し、死地のような息苦しさを

  漂わせる。


クラウスは集まった5人の貴族達にそれぞれ視線を合わして言う。


「……それでは、貴殿らに【魔女の五指】を与えよう。」



――その言葉に私は驚きを隠せずにいた。

魔女の五指。それは帝国の保有する魔女の遺産の中で最も力が強く、かつて魔女が配下に使わせていた禁忌の刃だった。


私も、存在だけは知っていた。幼少の頃に、父がよく話してくれた帝国の成り立ちに度々登場していた。……といっても、聞くのは「帝国の魔女の手下が王国の兵を焼き殺した。」や「魔女の親指は最も恐ろしい」とか私にとって、あまり良い思い出は無かった。


それでも……今ここで【魔女の五指】が出てきたというのにはクラウス殿下の底知れぬ闇を感じていた。



―――パチンッ―--


クラウス殿下の指が鳴った瞬間、背後の大扉が再び軋んで開いた。


 銀鎧に身を包んだ五人の将が、静かに足音を刻んで入ってくる。

 彼らが両腕に携えているのは、深紅の紋章が彫られた黒漆の木箱――

 どれも帝国工芸の粋を極めた、まるで王冠を納めるかのような豪奢な装飾が施されていた。


 将たちは殿下の前に一列に並ぶと、無言で膝をついた。


 クラウスは玉座に腰かけ、腕を組んだまま、凍るような瞳で順に名前を呼ぶ。


 「《哀惜》――ユリウス・カストール侯」


 一人目の貴族が立ち上がり、中指に対応する細身の刺突剣を、気品ある青年に手渡す。

 刃文には微かな霧のような模様があり、抜けば空気すら沈むような冷たさが漂った。


 「《寵愛》――ソフィア・ルーエ公爵夫人」


 薔薇の蔦が絡むような装飾が施された湾曲刀が、黒髪の髪の女性の手に渡る。

 その小指に対応し刃はまるで血を吸うような朱を帯びて、妖しく微笑んでいた。


 「《悪戯》――レンツ・ディアーク辺境伯」


 小柄な男の元には、短く鋭い刃が収められた折りたたみ式の仕込み刃。

 人差し指に対応し軽く振るだけで風が鳴る、まさに隠密のための刃だった。


 「《憤怒》――ヴァルガス・リュードルフ騎士団長」


 分厚い装甲を彷彿とさせる、斧のように重い大剣が渡される。

 親指に対応する刃、それはまるで戦場そのものを喰らうかのように、鋼の叫びを上げた。


 そして、最後に殿下がゆっくりと視線を向ける。


 「《呪縛》――ミレイナ・アズベル伯爵」


 呼ばれた瞬間、ミレイナはわずかに息をのんだ。

 だが一歩も引かず、前へと進み出る。


 黒檀の箱が目の前で開かれると――そこには、緋色の宝玉がはめ込まれた短剣が静かに眠っていた。

 薬指に対応する刃は細く、どこか蛇の舌のように妖艶で……だが、その柄に刻まれた紋様は、確かに“封呪”の紋を示して

 いた。


 ミレイナは、短剣を両手で受け取った。


 それは《五指》に選ばれし者の証――そして、呪いの始まりだった。


「これらの刃は――かつて”魔女”が”王国”圧倒しこの地を築き上げたときのものだ」


 クラウスの声が降り注ぐ。


 「その手で正義を語るなら、この”魔女の五指”で語れ。

 偽りを、虚構を、そして……自分自身の迷いをも、その先に我らの”道”はあるだろう。」


その響きは、ただの説明ではない。これは“歴史の証明”であり、帝国の正統性を支える神話だった。

 

 「……これが、わたしの……役目なのね」


 ミレイナの声は静かだったが、その瞳には迷いがなかった。


 ――この刃で、誰かを殺すのではない。

 ――この刃で、誰かを守る。


――――そして、帝国人として生きるために――――――――――



***


クラウス殿下から魔女の五指を預かった後、帝国軍の再建のための会議が開かれた。


 ――帝国の未来を決するその夜、会議室は緊張に満ちていた。


重厚な木製の長机を囲むのは、五指を授かった者たちと、帝国軍の高官たち。


ヴァルガス騎士団長が鋭い眼差しで切り出す。


「我らは灰燼に帰したこの帝国を再建し、紅蓮の如き戦火で王国を叩き潰す。」


彼の言葉に、列席者の顔に決意の色が灯る。


「まずは前線の再編成だ。騎士団の再訓練、補給線の確保、情報戦の強化を中心にしていく。

 現段階で帝国軍は8万もの兵を蓄え、しかし、食料や水の補給は最低限だ。

 ……よって、敵国から奪い取る。

 情報戦は、クラウス殿下が考案したものが多々ある。」


ヴァルガス騎士団長はそう言い、クラウス殿下に手を上げて合図をする。

するとクラウス殿下が長机の中央、誕生日席から静かに立ち上がる。


 「……これより、【魔女の五指】に応じた部隊の分割と指揮体系を発表する。」


 クラウスの声は穏やかだった。だがその声音の裏にある冷徹な戦略に、誰もが口を噤む。


 「親指憤怒の持ち主、ヴァルガス・リュードルフ騎士団長は、**《黒燐隊》**を任せる。敵軍の主戦力を打ち砕く、重装突撃部隊だ。騎馬を中心に構成し、戦線突破を狙う。」


 クラウスの言葉に、巨躯の男が静かに立ち上がり、一礼する。彼の背に負われた斧のような大剣が鈍く光った。


 「人差指哀惜を持つレンツ・ディアーク辺境伯は、**《翼燐隊》**を率いてもらう。弓兵と後方支援部隊で構成され、斜陽のごとく静かに敵を削る影となる。」


 痩身の男が目を伏せたままうなずいた。その瞳にはどこか虚無の色が宿っていた。


 「小指寵愛のソフィア・ルーエ公爵夫人には、**《遊燐隊》**を与える。

  彼女の美しき策略は、敵軍の将を荊へと誘うだろう。」


 優雅に微笑んだ女伯爵の動きに、室内の空気が一瞬だけ薔薇のように甘くなる。


 「中指悪戯のユリウス・カストール侯には、**《斥燐隊》**を。

偽装、偵察、暗殺、破壊。敵の背後を掻き回すのに彼ほどふさわしい者はいない。」


 ふざけたような笑みを浮かべていた青年が、ニヤリと八重歯を散らして見せた。


 そして――


 「そして、薬指呪縛を持つミレイナ・アズベル伯爵には、**《衛燐隊》**を預ける。」


 クラウスが名を呼んだ瞬間、ミレイナの心が跳ねた。


 「……衛燐隊の仕事は軍の後方で兵士の治療と補給物資の輸送線の護衛だ。

  我が国の残り少ない食料は伯爵の手にかかることになるだろう」


 一瞬、会議室がざわめく。

 それは、ごくわずかな補給物資の護衛という重役が戦争経験もない、女に任される事からきたものだった。


 「だが、安心してくれ、我々は”半年”で帝国を取り戻す。これは絶対だ。」

 

 「そして、各隊の副将はこの会の後すぐに主将となる”魔女の五指”と顔合わせをしておいてくれ。

 また近日中に会議を設ける。その時までは皆”練習”でもしているといい。」


こうして、帝国再建の炎は密やかに灯された。

それが、どれほど血と涙に濡れることになるかも知らぬまま――。


 ***


会議が終わり、私は“衛燐隊”の副将と共に、隊の仮設宿舎へと足を踏み入れた。


 木の香りがまだ新しい廊下。蝋燭の炎がわずかに揺れ、壁に影をつくる。

 その中で、副将が突然立ち止まり話し出した。


「え……えと。私はアリシア・バレンタインと申しますっ」


 少し高めの声。けれど、その中にまっすぐな芯がある。

 整った輪郭と澄んだ蒼い瞳――年齢は、私とそう変わらない。

 いや、それより少し幼く見えるかもしれない。


「ええ。これからよろしくね、アリシア。私はミレイナ・アズベル。……ミレイナでいいわ」


 そう告げると、彼女の肩が少しだけ緩んだ。


「それじゃあ、私からも……よろしくお願いします、”ミレイナさん”。」


 その瞬間、彼女がふわりと笑った。


 金色の髪が、蝋燭の光を受けてさらさらと揺れる。

 高く結ばれたポニーテールが、夜の静けさに小さな花弁のように散って見えた。

 その笑顔は、あまりにも真っ直ぐで、少しだけ……眩しかった。


 こんな場所に、まだ“笑える”人がいるんだ――


 私は自分の胸の奥に、まだ知らぬ感情が灯るのを感じた。


 そのまま、アリシアに連れられて、仮設の会議場へと足を運んだ。


「こちらです、ミレイナさん。」


 そう言って、彼女は小さく息を吸い、扉の取っ手に手をかける。

 厚みのある木製の扉が、鈍い音を立ててゆっくりと開かれた。


「ありがとう」


 私は短く礼を告げ、躊躇しがちに中へと足を踏み入れた。


 そこには、まるで“戦場”とは別世界のような静寂があった。


 円卓の中央には地図と資料が広げられ、

 周囲を囲むように並べられた十脚の椅子。

 そのうちの五つには、既に衛燐隊の高官たちが腰掛けていた。


 年配の軍医らしき男が、手にした記録簿にペンを走らせている。

 白衣を着た小柄な女性が、遠巻きにこちらを観察している。

 黒革の手袋をつけた青年が、じっと地図の一点を見つめて動かない。

 みんな、兵ではあるけれど、 “剣”よりも“知”を帯びた雰囲気を纏っていた。


 それは私が想像していた“軍”とは、まるで違う光景だった。


「……っ」


 思わず息を飲む。


 この隊は、戦場の“表”ではなく、 “裏”を動かす人間たちなのだ。

 剣で命を奪う者ではなく――命を繋ぐ者たち。


 アリシアが、椅子を引いて私に微笑んだ。


「隣にどうぞ」


 私は戸惑いながらも頷き、その隣に腰掛ける。

 椅子の硬さが、今の自分の緊張そのもののように感じられた。


 だがそのとき、胸の奥で何かが告げた。

 ――ここは、きっと「生きるための戦場」なのだ、と。



アリシアは、さっきまでの柔らかく可憐で“普通の少女”とは違う、

衛燐隊の副将としての威厳と冷静さを湛えた声で、会議を進めた。


「それでは、衛燐隊の軍事会議を始めます。

……まずは、この隊の主将――ミレイナ伯爵に、皆から挨拶を。」


それに応じて、最初に年配の軍医が重たい椅子をわずかに引き、口を開いた。


「……どうも、私はこの衛燐隊の軍医を任されております、レイナルドと申します。

伯爵様には失礼かもしれませんが、気軽に“レイ爺”とでもお呼びください。」


 その眼差しは、どこか底知れず、獣よりも理に満ちていた。

 まるで、私の体内の血液の流れまで見透かすような、冷たく、ぬるい視線――

 笑ってはいるが、その目は笑っていない。


「……はい。よろしく頼みます。」


私はそう返しながら、無意識に姿勢を正していた。

まるで診察台に寝かされた患者のように。


次に、白衣を着た小柄な女性が、膝の上で指を組んだまま口を開いた。


「私は、治療班をまとめていますネルフィと申します。

……伯爵様がどう動かれるかは分かりませんが、私たち現場のことも、少しは考慮してくださると幸いです。」


声は小さかったが、その言葉の奥には棘があった。

実戦を繰り返してきた者の、疲労と不信――それが、言葉の隙間から滲んでいた。


「……ええ。よろしく頼むわ。」


私は努めて穏やかに微笑んで応じた。けれど、その実、内心にはほんのわずかな緊張が走っていた。

歓迎ではない――いや、試されているのだ。この隊にふさわしい存在かどうかを。


ネルフィのまなざしがわずかに伏せられた。

そのわずかな動きに、アリシアが「はっ」と小さく目を見開き、急いで立ち上がった。


「……申し訳ありません、ミレイナさん。私の配慮が足りていなかった。

よければ、ここで“ミレイナ”……自己紹介をお願いできますか?」


その声には焦りと真摯さが混じっていた。

彼女は副将として、私と隊の橋渡しをしようと本気で思ってくれている――それが伝わってくる。


私はゆっくりと立ち上がり、息を整えた。

椅子の脚が床を擦る音が、思いのほか大きく響く。


そして、私は皆の視線を受け止めながら、言葉を紡いだ。


「私は……今回の戦争に参加するのは、 “父の仇を討つ”とか、 “誰かに推薦された”とか、そういう生ぬるい理由からじゃありません」


 声が、ほんの少し震えた。

 だがそれは、怯えでも不安でもなく、燃えるような芯の熱が外へあふれ出したものだった。


「四年前。確かに、王国との戦で父を失いました。

でも、私はそれを“悲劇”とは思っていません。

父は――帝国の貴族として、命を賭して国を守ったんです。

……それは、誇りです。だから私も、そうありたいと思った。」


 彼女の目が、卓の向こうに座る者たちへとまっすぐ向けられる。


「私は、つい最近まで“王国”のミレトスで暮らしていました。弟と妹と一緒に。

でも……二人は金髪、私は黒髪。それだけで、私は“よそ者”のようだった。

弟は立派に子爵の地位を継ぎました。私には、あの家にもう“居場所”はありませんでした。」


 語るミレイナの声に、誰かがそっと息を呑む。


「だから、私はこの“帝国”に帰ってきました。

 父のように、命を懸けるに値するもののために。

 ……そして、ここで“生きる意味”を見つけるために。」


 言葉が、ゆっくりと落ちるように沈む。

 数秒の沈黙が、会議室に降りた。誰も言葉を挟まない。


「……まだ、私は何者でもない。

 でも、もしここに“命を救うための戦い”があるなら、私はそこにいたい。

 私が“戦いたい”のは、敵じゃなくて、 “この国が生き延びる未来”のためです。」


 その瞬間。

 レイナルドが、かすかに目を細めて笑った。

 ネルフィが、手にしていたペンを静かに置いた。

 誰かの姿勢が、ほんの少しだけ緩んだ。


 ――この瞬間、ミレイナ・アズベルは“主将”になったのだ。


「「申し訳ありませんでした。ミレイナ様」」


レイナルドとネルフィは同時に立ち上がり、綺麗に頭を下げた。


「……もぅ。レイ爺とネルフィ姉さんはもっと、初対面の印象を考えるべきですよ。」


アリシアが隣で、私の代わりに文句を言ってくれた。



「……じゃあ。俺が最後になる、か」

 静かだった空気に、ひとつ低くて気怠い声が落ちた。


「カイル・ギベール。帝国最高の策略家、なんて呼ばれてるが……まぁ、大抵のやつには嫌われてる」


 彼は立ち上がることなく、椅子の背にもたれたまま、黒革の手袋を嵌め直す。

 その手が、ゆっくりと音を立てて拳を鳴らした。


「命を救う戦い、ね……悪くない。でも、戦場ってのは、理想と違って泥まみれで血臭くて、

 時に、味方の背中に刃を向けるような“選択”もある」


 言葉の一つ一つが、氷のように冷えていて、妙にリアルだった。

 でも――その奥にある“覚悟”は、誰よりも研ぎ澄まされている気がした。


「そういう場で、お前の言葉が折れないなら……俺は、それを“戦略の核”に据えてやるさ」


 目を細めて笑う。その笑顔は、どこか壊れかけた仮面のようだった。


「……改めて、よろしく頼むよ、 “主将”」


カイルのその言葉でミレイナは”この道”が正解だったと思えた。


「頼りない主将だと思われてもしょうがないけど、

 精一杯、守らせてもらうわ」


 その言葉には、 “信じてほしい”という祈りと、

 “自分を信じたい”という決意が込められていた。


アリシアが、それを聞いて小さく笑った。


「……うん、やっぱりミレイナさんは、ちゃんと“主将”です」


レイナルドが、どこか満足げに目を細める。


「ふむ……なるほど。……ミレイナ嬢は何とも勇ましいですな。

 このレイ爺、感激でございます。」


ネルフィも、何かを噛みしめるように小さく頷く。


そして、円卓の中央に置かれた一枚の地図――

それが、彼らが今後向き合う“現実”を静かに語っていた。


そうして軍事会議が本格的に始まり、衛燐隊においての部隊と各部隊の指揮官についてを決めていた。

やがて、会議も大詰めになり最後の議題へと移っていった。


「我が隊の兵力は1万……役目は後方で衛生兵や補給線の護衛。

 ……表立って戦線に出ることは無いでしょうが、敵は我々を狙うでしょう。

 その時はミレイナの”魔女の五指”で圧倒しちゃいましょう。」


アリシアはそう言い「ニコッ」と笑顔を見せた。


――だが、その笑顔が狂喜からの笑みに変貌することは誰にも予想できなかった。

  そして、帝国による戦争……いや名誉奪還は既に幕を開けていた。



 

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