走れ神の愛し子たちよ

頼宮楓華

はじまり

 浮世を生きし者すべて、七つになるまで神の子なり。しかし七つを越えても神の子である者がいる。八百万の神に選ばれた七人の愛し子。そのすべてが揃い集ったとき、物語の真の始まりが訪れ、そっと静かに幕が上がる。


 愛し子は互いに惹き寄せられ、かけがえのない大切なものとなる。それは敵でも味方でもそっくりそのまま同じことだ。


 もしその者が自分の人生を壊してゆくと気づいた時、見捨てられるか? 自分が他に守りたいものの為、捨て置くことができるか?


 ことの始まりは静かな晩秋。ここで起きることからは決して逃れられない。何故ならそれは運命さだめだから。


 大切なものを守りたい、それは何に対しても同じこと。敵であれ、守りたければ守ればいい。自分の思うまま自由に生きる。それができるかはその子次第。


 その身に神の血、器を宿す子よ。御心のままに生きてみよ。立場や他人の意見に惑わされず、ただ一介の子供のように。


 そのままでいい、何故なら君らは神の愛し"子"なのだから。


 神の愛し子、そんな縁がつないだ物語。それらはちいさな、大乱の幕開け——。

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