第10話
夏祭りから数日後。真夏の太陽が燦々と降り注ぐ、まぶしい朝。俺たち四人は、海水浴へと出発した。列車は青空の下、田園風景を駆け抜け、車窓からはまぶしいほどの光が差し込んでいる。車内での会話も、サービスエリアでの休憩も、温泉旅行の時よりもずっと自然で、開放的な気分に満ちていた。公認された関係性の中で、より自由になった彼女たちとの交流に、俺の心は期待で高揚していた。
「わあ、海だあ!」
目的地の海水浴場に着くと、志保が一番に歓声を上げた。目の前には、どこまでも広がる青い海と、白く輝く砂浜。波の音が心地よく、潮風が頬を撫でる。
俺たちは早速、更衣室で水着に着替えた。男の俺はすぐに着替えを終え、浜辺で三人を待つ。しばらくして、更衣室から現れた彼女たちの姿に、俺は思わず息を呑んだ。
佐野志保は、純白のワンピースタイプの水着を身につけていた。清楚な彼女の魅力を最大限に引き出す、控えめながらも可愛らしいデザインだ。太陽の光を浴びて、彼女の肌は透き通るように白く輝いている。ワンピースの水着は、その下に隠された瑞々しい乳房の形をわずかに透かせ、見る者に想像力を掻き立てる。志保は、少し照れたように微笑みながら、俺の隣に並んだ。
鈴木美保は、シンプルな黒のビキニ姿だった。一切の装飾を排したデザインが、彼女のすらりとした長身と、引き締まったウエスト、そして完璧なCカップの胸を際立たせていた。長く伸びた脚は、太陽の下で艶やかな光沢を放ち、まさにモデルのような健康的な美しさを湛えている。彼女のクールな表情と、その挑発的な水着姿のギャップに、俺の心臓は激しく高鳴った。
そして、菊池緑。彼女は、淡いピンクのフリルがふんだんにあしらわれたビキニを着用していた。ふくよかな体型を包み込みつつも、Cカップの豊満な胸と、丸みを帯びた腰回りの曲線が強調されている。水着から覗く健康的な桃色の肌は、太陽の下で柔らかく光っていた。男性への苦手意識が薄れ、自身の身体に自信を持ち始めた彼女の、純粋な可愛らしさと、どこか色気を感じさせる魅力が、俺の視線を釘付けにした。
三者三様の水着姿は、温泉旅行での混浴の時とはまた違った魅力を放っていた。太陽の下という開放的な空間で、彼女たちの健康的で躍動的な身体の美しさが、俺の全身に性的興奮を巻き起こす。
俺たちは早速、波打ち際へと駆け出した。冷たい波が足首を撫で、夏の日差しが肌に心地よい。志保は、きゃあ、と可愛らしい声を上げながら、波を避けるように俺の腕に絡みついてきた。美保は、波打ち際でクールに立つが、時折、波しぶきを避けようと俺の背中に身を寄せる。緑は、最初は恐る恐るだったが、俺が手を引いて波の中へ誘うと、楽しそうに水しぶきを上げた。
波と戯れる中で、俺たちの身体は何度も触れ合った。水に濡れた水着は、肌に吸い付き、それぞれの身体のラインをはっきりと浮かび上がらせる。志保の柔らかい腕が俺の腕に、美保の長い脚が俺の太ももに、緑のふくよかな身体が俺の背中に。そのたびに、肌と肌が直接触れ合うような生々しい感覚が、俺の全身を駆け巡った。潮の香りと、彼女たちのシャンプーの匂いが混じり合い、俺の鼻腔をくすぐる。
「本田くん、顔に水がかかりましたよ!」
志保が、笑いながら俺の顔についた水滴を拭ってくれた。その指先が、俺の頬に触れる。
美保は、波打ち際で俺の隣に並び、不意に俺の肩に手を置いた。水に濡れてひんやりとした彼女の指先が、俺の肌に食い込む。その視線は、周囲を警戒するように見えたが、その瞳の奥には、確かな熱が宿っていた。公認された関係性の中では、周囲の視線を気にせず、彼女たちに触れることができる。それは、俺にとって大きな喜びだった。
緑は、俺が作った砂の山に、楽しそうに自分の水着を脱ぎ捨てて、素肌で寝転んだ。そのふくよかな身体が、砂の上に柔らかく沈み込む。健康的で、どこかエロティックなその姿に、俺は思わず息を呑んだ。
陽が傾き始め、俺たちはシャワーを浴びて着替えることにした。共同のシャワー室は、多くの人で賑わっている。水着のまま身体を洗い流す美保と志保、緑の姿は、湯気と水しぶきの中で、幻想的で、そして官能的だった。水に濡れてさらに肌に吸い付く水着の生地が、その下の身体のラインをはっきりと際立たせる。俺は、彼女たちの健康的な肢体に、改めて魅了された。
更衣室で着替えを終え、再び浜辺に出る頃には、空は茜色に染まっていた。俺たちは、残り火の焚き火を囲むように座った。潮風が心地よく、波の音が耳に響く。
「なんだか、一日中、夢みたいだったね」
志保が、焚き火の炎を見つめながら、ぽつりと言った。その顔は、夕焼けに照らされ、いつも以上に美しく見えた。
「……うん。すごく、楽しかった」
美保も、珍しく素直な感情を口にした。
緑は、俺の肩にもたれかかり、小さな声で呟いた。
「また、みんなで、来たいね……」
彼女たちの言葉、そして身体から伝わる温もり。この一年、俺たちは、友情と、そして恋愛という、複雑な関係性の中で、多くの経験をしてきた。そして、それぞれが、大人の女性としての魅力を増し、精神的に成長していることを、俺は強く感じた。俺もまた、彼女たちに選ばれ続けるため、もっと魅力的な男にならなければならないと、改めて心に誓った。
夜の浜辺で、俺たちは、互いの存在を確かめ合うように、静かに寄り添っていた。俺たちの「四重奏」は、この夏、さらに深く、美しいハーモニーを奏で始めたのだ。
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