第3話 私と金次郎のストーカー女

 私は鈴木妙子。金次郎とは小学校の時からの腐れ縁。私は今、夜の道を歩いている。


 下校途中金次郎と帰り別れた後、私は自宅に帰り、ある物の手入れをして、それを持って外が暗くなってから外出した。向かった先は金次郎の家、何故って?それは………






「おい!何してんのよあんた!!朝から私の金次郎を付け纏いやがって!!ぶち殺すッッッッ!!!」


 私は電柱に隠れて金次郎の家の、金次郎の部屋を外から見ていたメス豚に高速で近づき!そしてアイスピックで突き刺す!!


 が………


「ッ!?何奴!?」


 私の突きは長い裁縫バサミで受け止められる。


「なっ!私のバーニング突きが!!、受け止められるなんて!!!」


「……お前っ!鳴理君に近づいているクズ女っ………!」


 そう言うとメス豚は、裁縫バサミを力を入れて、私のアイスピックを押し返す。その勢いでわたしバックステップをして、メス豚から距離を取る。


「あなた、名前は?」


 私はメス豚に尋ねる。


「お前に名乗るな名前は無いわ」


 絶対殺す。が、まずは質問をすることにした。


「………いくつか質問するわよ。何で金次郎をストーカーしているの?」


「はあ?愛してるからに決まってるじゃない!」


 まあそうわよね。


「鳴理君は…わたしのダーリンなの!!」


 はあ??ダーリン??頭おかしいのこの女???


「それなのに何で、いつもいつも!!鳴理君の隣にいるのよグス女!」


 プツンッッ。私の中で堪忍袋の緒が切れた。


「このメス豚ァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


 私はメス豚との間合いを一気に詰めた。

 そして……


「くらえッ!バーニング100連突き!!」


 説明するわ!バーニング100連突きとは、バーニング突きを3秒で100回突く、私の必殺技よ!


「ぐっ、グハァ!!」


 メス豚はハサミである程度往なしたけど、全部は往なせなかったみたい!急所は外したけど何回かは刺してやったわ!


「う、ううぅぅ…」


 メス豚は地面に膝から崩れ落ちる。傷からは血ドバドバ出ている、チャンスだわ!


「これで最後!バーニング突き!!!」


 私はメス豚の脳天に向かってアイスピックを突き刺した!!!





 と、思ったが違かった。



「いっ、いない!?」


 メス豚がその場から消えていた!?一体どこに!?


「………後ろよ」


 っ!?私は即座に背後を振り向く。が、遅い……。


「魔物斬り!!!!」


「グハァ!!!」


アイスピックで咄嗟に急所を護ったがが、攻撃をモロに受けてしまった!!

傷からは血が噴き出る。私は反撃を繰り出そうとしたが、メス豚はそれを悟ったのか、バックステップで距離を取った。


「ううっ……」


私は片膝を地面に着いてしまう。


「…………許せない。許せない許せない許せない!!!!!鳴理君は優しいから、お前みたいなクズ女にも優しくするけどっ!お前はその優しさに漬け込んでっ!鳴理君をドン底に陥れようとしているんだ!許せない!許せない許せない許せない許せない許せない、ぜッッッッたいにユルセナイ!!!!!!!」


コイツ……、適当な事言ってくれるわね……。


「こんなやつ……私の……私の金次郎に会わせる訳には行かない……」



私とメス豚、どちらも満身創痍といったところだ。次の一撃で勝負が付く。


「ワタシの……金次郎……?……ナニ言っているのあなた………もう……もう……命乞いしたって……」


「このメス豚……絶対に金次郎には近づけさせない……逃げようなんて思わないで……だって……」





「「もう遅い!!!!!!!!」」


そう言った途端、私とメス豚は同時に距離を詰めて技を放った!!


「バーニング突き!!」


「魔物斬り!!」






ピタッ、  ピタッ、






「もう遅くなんかねぇ!!!!!」



私とメス豚の必殺技が素手です受け止められた。そう、私の大好きな男に。



「金次郎!♡」

「鳴理君!♡」


「オメェら………」


金次郎は、私のアイスピックとメス豚の裁縫バサミを左右片手で掴みながら言った。
















「人ん家の前でなにやってんだヨイ!!!!!!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る