#2




放課後。



花乃と2人並んで帰宅なう。


ピタリと寄り添った花乃はニコニコ笑顔で俺の腕に抱きつく。


花乃のデカパイに挟み込まれた俺の片腕が柔らか暴力に悲鳴を上げていた。なにこれしゅごいやわらかいあたまおがじぐなっぢゃう”う”う”っっっ!ビクンビクンっ!と絶賛アヘ顔ダブルピース。


しっかりしろ我が腕よ。この程度のデカパイに屈してしまうとはなんと情けない。こんなモノはただの脂肪の塊にすぎん。


俺もこれまでに何度か花乃のデカパイに顔面ダイブをキメたことがあるが、ちょっと脳みそがパーになってヨダレとか白い汁とかを撒き散らす程度だった。実にチョロい。俺が。



「ちょっとコンビニに寄っていきましょうー」


「はひっ」



俺は花乃の提案に情けない声で返事を返す。堕ちてない。断じて堕ちているわけではない。



「お会計お願いしますっ!」


「俺が出すよ」



サッと財布を取り出して気が利く男アピールをしておく。これには花乃も「ありがとうございます」と笑顔。その笑顔、プライスレス。



「ふ、袋はつけますか?」


「あっ、すぐに使うんで大丈夫ですぅー」



バンっとカウンターにそびえ立つ0.01mmと記載された小箱タワー。


これには店員さんもドン引きというか赤い顔でいそいそと商品をレジに通していた。



「まーくん、これで足りますか?」


「うーむ。花乃が可愛すぎて足りなくなる可能性は大いにあるかな。もうちょっと買う?」


「足りなくなったら⋯⋯無しでもいいですよ?」


「うん。もう買わんでいい。むしろ買ったの返品しよう!」



流石に店の迷惑になるだろうから商品の返品はしなかったが、このブツが使われるかどうかはその時の勢いによる。おそらく使わなそう。



そんなんで帰宅。



家の扉が閉じるのとほぼ同時に花乃が俺の首へと勢いよく抱きついてくる。まだ靴も脱いでいない。


俺よりも頭一つ分身長の低い花乃はつま先立ちで俺を見上げる。俺の胸に押し付けられた花乃のデカパイがぐにゃりと潰れた。


目を閉じて口を突き出してキスのオネダリ。


花乃の細い腰を抱きしめながら唇を重ねる。


最初は啄むように触れ合うだけのキスを繰り返していると、花乃はべーっと舌を突き出してきた。それを巻き取るように自分の舌を絡ませる。


唾液を交換しながら、もみくちゃになってお互いを激しく求めあう。お陰様でお互いの口周りが唾液でベタベタだ。



「ぷはっ⋯⋯。⋯⋯まーくんとのちゅーするの⋯⋯気持ちイイです⋯⋯」


「いきなり激しいね。我慢してた?」


「お昼休みにまーくんのゴックンしてから、ずぅーっとお腹が疼いてましたぁ」



潤んだ瞳で俺を見上げながら花乃はもぞもぞと内股を擦り合わせる。



「そっか。ごめんね。我慢させちゃって」


「ちゃんと責任取って欲しいですぅ」


「花乃⋯⋯そこに手をついてお尻こっちに向けて」


「はぁいっ♡」




とりあえず玄関で1回。


それから寝室に移動してお互いが満足するまでドロドロ汗だく組体操。


汗をかいたら当然、お風呂!花乃と一緒に入浴タイム!隅々まで洗いっこする。身も心もウチもソトもスッキリさっぱり。


詳細は省く(省かざる得ない)


やっぱり花乃の身体はどこを触っても、やわこくて最高である!むっちりぼでぃは存分に堪能させてもらった。



一旦休憩。



湯船に花乃とイチャイチャしながら浸かる。



「そろそろ腹減ってきた」



帰宅してから花乃とヤリっぱなしの出しっぱなしだったので夕食をとっていないことに今更ながら気がついた。



「そうですねー。お夕飯のことすっかり忘れてました」


「花乃はヤルことしか頭になっかったもんな」


「うっ⋯⋯。そ、そんなことは無いですよぉ。それを言うなら、それはまーくんも一緒だったんじゃないですか?」


「それはある。花乃のドスケベボディを前にして、滾るリビドーを抑えられる筈がない」


「もうっ⋯⋯私の身体ってそんなにえっちなんですか?」


「控えめに言って最高だな。性格も優しくてほんわかしてて癒されるし、基本的にはなんでも許してくれるし、オマケに積極的でエロいし。文句のつけ所がない。花乃の全部大好き」


「えへへっ。まーくんにそう言われてしまうとちょっと嬉しくなっちゃいますねっ!私もまーくんのこと大好きですっ♡」



そう言いつつちゅっちゅっとキスをしてくる花乃。それに負けずに俺も花乃にちゅっちゅっとキスを返した。


やっぱり俺の嫁は最高だと再認識する。



入浴を終えて、体を拭いて服を着る。またすぐに脱ぐことになるかも知れないが、一先ず。



「材料があれば私が何か作りますよ!」


「なんか食えるもんあったかなー」



台所に向かうためにリビングに通りかかる。



「随分と長い入浴だったじゃないか」


「あっ、雫姉さん。帰ってたんだ。おかえり」



リビングのソファに座って寛いでいたのは一緒に暮らしている真島雫。俺の義理の姉である。



















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