第2話 『1PV記念祭』。そして、初めての応援コメント。

ある朝、作品ページを開いて、目を疑った。  


PVが…1!?

バグか!? 誰か来たのか!!?


嬉しさよりも、まず『え、マジで?』と疑った。

だって、PVはずっと0だったのだ。


僕しかアクセスしていない孤島に、

誰かが流れ着いたかもしれない。

……書いてるだけで、なんか涙が出てきた。


それは、もう事件だった。


その瞬間、脳内では『1PV記念祭』が開かれていた。  

読んでくれた“誰か”に感謝の手紙を書いて、

それを作品のあとがきに載せようかとか、

次回作に「読んでくれたあなたへ」と入れるべきかとか、

もう妄想が止まらなかった。


でも、……PVは1のままだった。

きっと偶然開かれただけで、読まずに閉じられたのだろう。

現実はいつだって静かだ。


僕はもう書くのをやめようかと思った。


──数時間後、通知が来た。


なんと、応援コメントが来てた!


「ちょうど今片頭痛で眠れないですので……応援させていただきます(笑)」


ちょっと考えていたのと違うけど、うれしかった。

僕は返信をした。


それから、リンクをたどると、その方は作家さんらしかった。

僕も1話を読んで、応援コメントをした。


それで一旦終わった。


僕はこの時まだ知らなかった。

そう、【相互】という概念を。


たぶん、はじめてカクヨムに来た人には「?」かもしれない。

でも、だまされたと思って聞いてほしい。


誰かから応援をもらったら──ちょっとでいいから、

それ以上のお返しをしてみるといい。

応援コメントでも、ちょっとしたブクマでも。

でも、★が一番喜ばれる。

それにレビューがついてたら、大体の作者は画面の向こうで踊ってる……と思う。

多分。


もちろん「私は純粋に作品で評価されたい!忖度とか無理!」って気持ちも、

めちゃくちゃわかる。


僕もそういう気持ちはあった。

それはそれでいい。


でも、なんかもっと読んでほしい、

そして他の人にお返しをすることにこだわりはないという人は、本気でお勧めする。


人間には、お返しをしたい気持ちがあるのだ(行動心理学的に言うと「返報性」)。


そう、そして僕は結局、この方から★をもらえなかった。


この文化、時々は疲れるかもしれない。

まぁ、わかる。

それはもっと先で話そうと思う。


ともあれ、これに気をよくした僕は、新しい話を書き始めた。


***


ちょっと刺さるものがあれば、★をぽちっと頂ければ。

https://kakuyomu.jp/works/16818792436296886191

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