僕のカクヨム創作日記(ほぼ実話)

悠・A・ロッサ @GN契約作家

第1話 PVは0。でも脳内ではすでに書籍化してた

2025年4月。

小説を投稿した日のことを、僕はたぶん一生忘れない。


「公開する」ボタンを押すのに、ずいぶん時間がかかった。

プロフィールも整えて、キャッチコピーも考えて、

カテゴリも悩んで──でも、いざ投稿してみたら。


PVは、0だった。


何度もリロードした。

タブを閉じて、また開いて、F5キーを押して、スマホでも見て。

それでも数字は、まったく動かなかった。


1にすらならなかった。

カクヨムって、自分のアクセスはPVにカウントされないらしい。


つまり、“誰ひとり、僕の物語を見に来ていない”ということだった。


初めての投稿だった。

正直、ちょっとは期待してた。

読まれるかもしれない、★がつくかもしれない、

誰かが「面白かった」って言ってくれるかもしれない。


投稿したのは、「片頭痛の彼女がめんどくさいけど、放っておけない件」

という中編だった。  

症状の擬人化って新しいし、ひよりちゃんもかわいいし、ウケると思ってた。

しかも、読んでるうちに片頭痛にどう対処したらいいかわかる。

こんな小説、新しいよな?


──甘かった。


SNSもやってなかった。

というか、X(旧Twitter)って、あの雰囲気がちょっと怖かった。


なんか、すでに仲良しグループができてる気がして、

今さら入っていっても浮くだけなんじゃないか、とか。


だから僕は、作品ページを何度も更新してた。

通知は来ないけど、そこには“僕の物語”があったから。


脳内ではもうランキングに入っていたし、

『おすすめ作品』に載って「なんだこの新人」って話題になっていた。


知らない人が感想を書いて、

知らない出版社から「ご連絡差し上げたいのですが」ってDMが来て、

「今のうちにプロフィール写真、整えとくか……」とすら思ってた。


仕事、どうしよう。

書籍化するなら退職も視野に入るし……いや、まず副業の規定は──

ていうか、打ち合わせってどこでやるんだ? Zoom? 新宿?

でもその前に名刺とか作っておいた方が──


……などと考えていた頃、PVは、0のままだった。


リロードの回数だけが増えていく。


通知は来ない。


僕のカクヨム物語はこうしてスタートした。


***


ちょっと刺さるものがあれば、★をぽちっと頂ければ。

https://kakuyomu.jp/works/16818792436296886191


処女作:片頭痛彼女はこちら。

https://kakuyomu.jp/works/16818622172173365142

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