※第1章までのレビューです。
この作品は、第34回ファンタジア大賞《橘公司特別賞》を受賞した『青のアウトライン』の続編です。
前作を読んでいなくても楽しめるよう配慮されています。前作も読めば、楽しさは倍増です。
前作から1年後、主人公の画家志望の高校3年生・宗佑。彼の幼なじみで天才少女・侑里に振り回される日々を送っています。
その一方で、彼女たちとの夢を叶えるために、描き続ける努力家です。そんな宗佑のひたむきな姿勢に、読者として応援したくなります。見習うべき点も多くあります。
今作の宗佑は、とあることに悩んでるようで……?果たして、彼がそれを乗り越えられるのか?彼の描いていく物語を見届けたいです。
勇敢だけど自由奔放な天才・侑里。彼女が周囲の人々とのユーモラス?なやり取りも見どころの一つです。
けれども、楽しむことをモットーにしている彼女が、なぜ絵を描かなくなったのか?その理由を知るために、ぜひ前作『青のアウトライン』も読んでみてくださいませ。
今作では侑里が描く未来はあるのか?目が離せません。
主人公たちだけでなく、魅力的な登場人物たちがいます。彼女たちの行動や言動に、驚かされたり、励まされたり、学べる点もあります。彼女たちがたどり着く結末も気になる所です。
芸術や創作活動に興味がある方、夢に向かって努力する登場人物たちを、応援したい方にオススメな作品です。