第25話 鬼のパンツ
「フッ、ハッ、ヤー!」
ある日コタローたちがラウンジにやってくるとパンイチでポーズを決めているフータがいた。
フータは最近までとあるダンジョンの遠征に行っていた。
鬼ダンジョン。
西の地方にあるダンジョンで文字通り鬼系モンスターが出るダンジョンだ。
ここのモンスターは低階層でも強いモンスターばかりで実力のある冒険者しか入るのを許可されていない。
そのためこのダンジョンは腕のある冒険者たちの鍛錬の場として使われることが多い。
フータとボタンも以前は鬼ダンジョンに頻繁に通っていたのだが、二人は暴れ過ぎるので、入場制限がかかり年に数回しか入れなくなっていた。
フータはその数少ない機会を逃すまいと鬼ダンジョンにこないだまでいたのだ。
「どーだカッコいいだろう、この鬼のパンツ」
フータが履いているのは鬼ダンジョンで手に入れたという鬼のパンツ。
黒と黄色の縞々模様のかぼちゃパンツで一見ふざけているように見えるが、れっきとした装備だ。
しかも鬼ダンジョンのドロップアイテムは基本レアアイテムなので、パンイチでもそこらの防具よりも性能が高い。
ちなみにリンの持つ金棒もボタンが以前鬼ダンジョンでドロップしたものを譲って貰ったものだ。
「コタローたちの分もあるぞ、ほれやるよ」
フータから鬼のパンツを渡される。
「やったー、ありがとうフータ」
喜んでいるのはリンだけでコタローとメイはどうするか扱いに困っている。
「着替えてくるねー」
「あっ、待ってくださいリン」
意気揚々と更衣室に向かうリンをメイが追いかける。
しばらくして
「じゃーん、コタロー似合う?」
現れたのはミニ浴衣の下にかぼちゃパンツを履いたリンだ。
メイによると最初リンはパンイチで来ようとしていたのでなんとか服を着せたそうだ。
ルナと審議の結果、この格好はセーフになった。
ちなみにコタローとメイは鬼のパンツをこの先履くことはなかった。
「わははー」
「あははー」
フータとリンは機嫌よくポーズを決めていた。
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