モンスターズマスター:クイーン
雪風
冒険の始まり
モンスターマスター。
それはテイマーリングと呼ばれる指輪を駆使し、テイムしたモンスターたちと旅をする者たち。モンスターと心を交わし、時に友人として、時に頼れる相棒として、モンスターマスターとモンスターは共に力を合わせ、困難に立ち向かっていく――。
そんな憧れのモンスターマスターの頂点を決めるマスターGP。今年も世界中のマスターが開催地へ向けて大移動を開始した。世界最強のマスターの証明となる、チャンピオンの栄座を目指して――。
世はまさに、モンスターマスター時代。
モンスターを使役し、未知なる財宝を求め、探求する時代。
その大時代の火蓋を切ったのは、ある一人の少年であった。
18年前のマスターグランプリにて、チャンピオンに輝いたとある少年は、何十万人もの観客たちに向かって。こう叫んだ。
「人は弱い。でもモンスターたちとなら、どんな困難も乗り越えられる。どんな過酷な場所も踏破できる。モンスターと心を通わした、真のモンスターマスターなら。――未知の秘境、絶海の孤島、古代の遺跡、忘れ去られた雪原の大地。そして…幻の天空島。そこにあったのは、本当の意味で、まだ誰も手に入れられていない、”宝物”があった。俺はそれを見てきた。俺が手にしてきたモノは、その欠片に過ぎない」
彼はそう言い終えると、ズボンのポケットから光り輝く虹色の宝石を民衆の前に掲げた。湧き上がる観衆を前に、少年は言葉を続けていく。
「俺が見てきた宝物、欲しければ見つけてみろ!探せ‼モンスターたちと共に‼」
大地が揺れ、空気が震えた。
民衆の歓声によって。
そしてその少年は、決勝戦で戦った少女と共に会場から姿を消した。
私もあの光景を見てきた。
何十回、いや何百回も。父の書斎にあったビデオテープを再生して。
そして父に何度も聞いたのを覚えてる。
「お父さんが見つけた”宝物”ってなに?」って。
でも父は教えてくれなかった。
その日から、私は”父”を超えることを生涯の目標にしたんだ。
初めてモンスターマスターになるって言ったとき、父はいつも通り、物静かに一言「そうか」としか言わなかった。でもどこか嬉しそうに、小さく微笑みを浮かべていた。
でも母は違った。
危ない、モンスターマスターはそんな簡単になれるものじゃないって。
母とはなんども喧嘩をした。
でも私は折れなかった。
母も折れなかったけど、私の方が折れなかった。
ある夏の夜、私は家を飛び出した。
密かに、親にも、大学の友達にも、誰にも気づかれることなく。
でも、父さんだけは違った。
水上バイクで隣の島まで逃げようと、港に着いたら、そこには父が立っていた。私の夜逃げを察知して、先回りしていたらしい。
その時、私は父さんにひどい言葉を言ってしまった。でも父さんは笑って、私を抱きしめてくれた。そしてスカウトリングを私の指にはめてくれたの。
私のために、お母さんに内緒で、お父さんが作ってくれた特別なスカウトリング。
よくよく考えたら、私、テイマーリングもなくモンスターマスターになろうとしてた。私はそれが恥ずかしくって、すぐにそっぽ向いて、水上バイクに乗ったの。
そして謝りもせず、ありがとうも伝えず、お父さんの顔を振り返ることもせず、逃げるように水上バイクのアクセルを踏んだ。
そして隣の島に着いてすぐに、マスターGP会場行きの飛行船に乗り込んだわ。
お金なんて持ってきてなかったから、当然、内緒でね。
まあ密航というか、無賃乗船というか。
とにかく、そこは重要じゃなくって、いま私は、飛行船の荷物置き場に積まれた樽の中に隠れているってわけ!
――――――――。
さっきまで人の声が聞こえてたけど、今は静かになった。
たぶん、誰もいない。
私は音が鳴らないよう、ゆっくりと樽の蓋を開けた。
周りを見渡す。
電気が消されたのか、真っ暗だった。
何も見えない。
けど、部屋の隅で微かに光るところを見つけた。
あそこは確か…電源のスイッチがあった場所‼
部屋が暗くなる前、この部屋に忍び込んだときに見つけてたから覚えてる。真っ暗でも電源スイッチの場所がわかるように、少し発光するようにできてる。
荷物に足があたって音が鳴らないように、慎重に壁を伝いながら電源スイッチの場所まで進んでいく。そしてゆっくりとスイッチを押した。
カチ…。
小さな音が鳴ると、天井が数回点滅した後に、部屋の明かりがついた。
天井を見る。
小さなネオンランプがいくつも天井に取り付けられている。
今じゃLEDライトがどこでも一般的なのに、かなり旧式の飛行船ね。
つまりオンボロって、こと。
嵐に巻き込まれて墜落とか…しなきゃいいけど…。
でも、さっきこの部屋に荷物を置きに来た乗客の話を聞くに、この飛行船を操縦してる船長はかなりのベテランらしいし?まあ大丈夫でしょ。しらんけど。
お父さんだって、マスターGPに行く途中で、嵐に遭って乗ってた飛行船が落ちたって言ってたしね、それでも生きてるんだからなんとかなるわ。
「ふふふ、なんか、いい物あるかしら~」
乗客の荷物や木箱、樽が積まれた荷物置き場を眺める。
これだけたくさんあるんだったら、ちょっとぐらい拝借しても構わないでしょ。
だって私は未来のマスターチャンピオンなんだから。
出世払い、ってやつ?分かんないけど、どっちにしろ私から物を盗まれるんだからありがたい、って思いなさいよ。
乗客の荷物を探ること数十分。
なにか小さく光る赤い宝石のようなものを見つけた。
バックの入ってた身分証には、モンスター博士と書かれている。この飛行船はモンスターマスター専用の飛行船。当然、配合部屋と、それを管理してるモンスター博士がも常駐している。
モンスター博士のバックから見つかった赤い宝石。
なにか特別なものかもしれない…。そうじゃなくても、途中に降りるスットコランド島で換金して、路銀にはなるでしょう。
赤い宝石をポケットに入れ、私はほかに使えそうな物がないか探していく。
「おいポッコ‼荷物置き場の部屋の電気!消し忘れてるぞ‼」
「え⁉いや、消し…」
「うるせえ!テメェ何回忘れたら気が済むんだ!さっさと消してこんかい!」
「す、すすすいません‼」
「たっく…この船は燃費が悪いんだからよ…」
天井から延びる細い金属パイプから微かに声が聞こえてきた。
探索をすぐにやめ、私は壁に貼られていた飛行船内の案内図を見る。
荷物置き場…そのすぐ上は船長の運転室になっている。
太い年配の声と、若い男性の声。
さっきの声は船長と船員のやりとり。
私はすぐに樽の中に隠れた。
少しして――。
「消したはずなんだがな…あれ?…ん…なんか…」
私は樽の蓋を微かに開けて、部屋に入ってきた船員の様子をうかがう。
ガタイの良い、肌の焼けた色男。
やだ、タイプかも…。
って、そんなこと言ってる場合じゃない。
船員の男は、消したはずの電気がついていることを不思議に思っているみたい。
辺りを見渡しながら、なにかを考えるようなそぶりをしている。
握りこぶしの内側が汗ばんでいく。
鼓動が少しずつ早くなる。
もういいでしょ。はやく出ていきなさいよ…!
「荷物の位置が…変わってる…?」
っ⁉まずい…。
「まさか…」
私は咄嗟に樽の蓋を閉めた。
静かな部屋の中で、微かに、パタン、と音が響いた。
「む、そこに誰か隠れてるのか‼」
男の怒号が響く。
まずい、まずいまずいまずい!
このままじゃ、最悪捕まって、次の島で保安官に引き渡されちゃう!
こうなったら…。
私は樽の蓋を開け、勢いよく飛び出した。
と思ったけど、足を引っかけて勢いよく床に転がってしまった。
「い、ててて…」
「うわ‼なんだお前‼…まさか泥棒か⁉」
船員の男の足元に転げ落ちた私は、上を見上げる。
驚いたように声を上げた船員の男は、すぐに怒ったように眉間を曲げ、そして私の顔を見てすぐに鼻の下が伸びた。
男の顔って本当に分かりやすい。
これまで警戒してたのに、若くてきれいな少女だと分かったとたん、すぐに緊張がほどけて、鼻の下まで伸ばしちゃう。
だから扱いやすくてスキなんだけどね。
「ご、ごめんなさい…でも泥棒なんかじゃない!」
「そ、それはすまない。だが嬢ちゃん、こんなところでかくれんぼとは、感心しないな。勝手に親御さんから離れちゃダメだろ?」
「ごめんなさい、すぐ戻ります」
私がそういって船員の男の横を通り過ぎた時だった。
「待ちなさい、一応、乗船チケットを見せるんだ。最近は自動センサーのない旧式の飛行船に無賃乗船する不届き者が多くてな、嬢ちゃんは違うと思うが…」
「……」
「どうしたんだい?パパかママから渡されてるだろ?」
「……船員さん」
「ん?」
「ごめんなさい‼‼」
私は振り返って、深々と頭を下げた。
そしてとても大きな声で謝罪する。
こういう場面で必要なのは、相手が理解する前に、急に大きな声で謝罪するということだ。怒りよりも先に驚きと、ほんの少しの恐怖、そして疑問を抱かせる。
「なっ⁉…まさか…」
「無賃乗船しちゃいました‼」
頭を下げたまま自白すると、船員の男は急に黙った。
「それは…いけないな…。今からでも遅くない。チケット代を払えば、船長も許してくれるぞ」
私は顔を上げ、目に涙を浮かべながら、胸を前に押し出すようにして、船員の男の手を取った。
「う、うお…なんだ急にっ」
「私、お金がいないんです…‼」
その言葉に船員の男も私の意図を察したのか、口元が緩んだ。
「お願いお兄さん…私、どうしてもマスターGPに出たいの…」
「う、うーん…」
「ダメ?私じゃ…お兄さん筋肉質ですごいタイプなんだけど…お兄さんがいいなら…パフパフ、してあげよっか?」
おっぱいを両手で押しながら、パフパフのポーズをすると、船員の男はつばを飲み込みながら、私のおっぱいに釘付けになった。
「ゴ、ゴクリ…さ、サイズは…?」
小さく呟いた男の耳元に、私はそっと唇を近づける。
「Gカップ」
「っ‼‼……わ、わかった…チケットは俺が後で買っておこう。船長は客が乗船する前はずっと船長室にいるから、乗客が何人いるのか知らないし…多分バレない…」
「ふふふ、交渉成立ね。じゃ、部屋暗くしましょ?」
「え?でも部屋暗くしたら…」
私のおっぱいに釘付けになる男の後ろに回った私は、男の目を両手で覆いながら、背中に胸を押し付ける。
「見えない方が、気持ちいのよ?」
「ウ、ウホホ…」
私は壁の方にまで船員の手を引いて、ゆっくりと照明のスイッチを押した。暗くなった部屋の中、スイッチの微かに光る光を頼りに、男のズボンのチャックを下ろした。
「な、なにも見えない…」
「うふふ、じゃあ、始めるわよ…ぱふぱふ、ぱふぱふ」
「う、うほ…こりゃたまらん……っ…」
「うふ、お兄さんすごい元気。ほら、ぱふぱふ、ぱふぱふ」
「あー!もうだめだっ‼もうっ………‼」
――――――ガチイクッ‼‼‼――――――。
「はぁ…はぁ…はぁ…ふぅ……」
「どう?気持ちよかった?」
床に倒れた船員の男を見下ろす。腰が抜けて立ち上がれないようだ。生まれたての小鹿のように、男は膝を小刻みに震わしながら、なんとか立ち上がった。
「き、君…すごな…ぜ、全部出た…」
「お兄さん出し過ぎよ」
ハンカチで胸を吹き、私は彼にウィンクを飛ばした。
船員の男は恥ずかしそうに顔を赤く染める。
それから少しして、私は男から飛行機のチケットを手に入れた。
チケットをポーチに仕舞った私は、晴れてこの飛行船の乗客として、堂々と荷物置き場を後にした。
二階に繋がる階段を上り、私は客室の最後尾の席に座った。
旧式の飛行船にしては客室は広い方だ。
GP行きの最後の便であったため、客の人数もあまり多くない。
比較的静かな客室のなか、私は小さな窓から上空の景色を眺めていた。
電力ではなくガスで動く旧式タイプの飛行速度はそこまで速くない。最高速度でも時速80㎞ほどだ。対して動力源が電機のニュータイプはその二倍以上の速さを持っている。
無線乗船をするために旧式を選んだけど、この速度じゃ、バトルGP開催地のデスパレード島にたどり着くのは、早くても大会の三日前。まともな準備時間なんてない。
「まずいわね…」
お母さんと喧嘩したイライラで何も考えずに家を飛び出しちゃったけど、もっと色々準備して行けばよかった…。お父さんは…。
私はポッケに仕舞っていたアイフォンを取り出す。
待ち受けの画面は私と、お父さんとお母さんのスリーショットの写真。弟が生まれる前、まだ私が小さかったころに撮られたものだ。
父に助けを求めるか、少し迷って、私は首を横に振った。父を超えたくてモンスターマスターを目指すと決めたんだ。なのに父に助けを乞うなんて…お母さんにバレたらなんて言われるか…。
母がなんて言ってくるかなんて、簡単に想像できる。そしてその言葉は私を最悪の気分にさせるには十分だ。
助けを乞うぐらいなら…死んだ方がマシだから。
窓に映る自分の顔を見つめながら、私は決心を固めた。
無謀だなんて思ってない。
私には父と母の間に生まれた娘なんだから。
「全員、シートベルトを締めろ‼」
あらから数時間。
眠気に負け、意識を手放した時だった。
客室の角に付けられていたスピーカーから、突如、年配の男性の怒鳴り声が響いた。
「こちら船長のガリア―ド‼ワッフル気流に巻き込まれた‼今、この飛行船はワッフル気流に巻き込まれている‼全員、シートベルトを締め、頭を下げろ‼」
荷物置き場の配管から聞こえてきた声と同じだ。船長を名乗る男の声が途切れると同時に、機内が大きく揺れた。
「わっわあ⁉」
「キャアーーー‼」
「おい‼大丈夫なのか⁉」
「揺れる!揺れる揺れるぅう⁉」
乗客の悲鳴が響く。
私はシートベルトを締め、頭を下げた。
”ワッフル気流”――高度2000から3000mの上空で起きるとされている予測不能な異常気流の総称。大学の航空力学で学んだから覚えてる。でも飛行船の高度はだいたい高度1000かた1500mだから、飛行船がワッフル気流に巻き込まれるなんてことは滅多にないはずなのに…。
ただどちらにせよ、ワッフル気流についてはそこまで危険性はない。問題は、ワッフル気流の終着点は必ず巨大な積乱雲地帯になっているということだ。
エンジン出力の弱い旧式の飛行船では、このワッフル気流から自力で抜け出すことは不可能。つまり十中八九、巨大積乱雲に巻き込まれてこの飛行船は墜落する。
でも私はどこか落ち着いてた。
不安がないわけじゃない。怖くないわけでもない。
船長のアナウンスから数十分ほど。揺れも小さくなり、機内にいるほかの乗客たちも少し落ち着きを取り戻した時だった。
最初に起きたあの揺れよりも、大きな揺れが飛行船を襲った。
これまで点滅しながらもなんとか光っていた機内の照明が落ちた。
阿鼻叫喚に包まれる機内。
窓から外を見ると、先ほどまで見えていたはずの鮮やかな青の海と、空は見えなかった。真っ黒い雲を映した窓に、白い粒が張り付いていく。
「これは…雹?…ま、まずい…」
ワッフル気流の風速は秒速60mを超える。この速度で数センチ四方の雹が飛行船の気球にぶつかれば、気球が破れて衝突は免れない。
船体が大きく揺れる。
左右に、上下に。今自分がどこを向いているのかさえ分からない。
――バリンッ!!!――。
「きゃっ!」
強風と雹の衝撃に耐えかねて、あちこちで窓ガラスが割れた。
咄嗟に顔を手で覆って、ガラスの破片が顔に刺さるのは防げたけど、空いた窓の外から雹が風に流されて船内に入り込んできた。
「きゃああ⁉なにこれ⁉イタイざます⁉」
「もう終わりだあ‼みんなここで死ぬんだああああ⁉」
吹き荒れる雹と暴風雨が船内を襲う。
私は頭を下げて、両手で覆った。
さっきよりも揺れがひどい。
木製の船内がきしむ音が鳴り響く。
この船はもう限界だ‼このままじゃ本当に墜落する‼
「うわーん‼‼お父さんお母さんごべんなざいぃ‼‼」
ねえ、こういうのって、死を覚悟した主人公が運よく危機を脱して助かるって展開じゃないの⁉
心のどこかで死なないって自信があったから、死ぬ覚悟を持てるのであって、本当に死ぬんだったら死ぬ覚悟なんてないわよ‼
お父さん…お母さん…おねがい…助けてっ…‼
「……え?」
両手で頭を覆っていた私は、横目に微かに見えた外の光景に目を疑った。
雷が走り、雹が舞い、暴風雨が吹き荒れる暗黒の世界の中で、その真下に何かが見えた。目をこすり、私は意を決して、窓の方に顔を伸ばして真下を覗いた。
「嘘…なにあれ……ぇ…島?」
島…島だけど、とても、とても大きな島が大海の中心に浮かんでいた。大陸と見間違えるほどの、縦に長い大きな島。上空2000m付近から見てこの大きさなら、直径は縦に500㎞以上はある。この飛行船が通っていた空路の真下は”ソロモン海”と呼ばれる、数百の小島が存在する海域だ。
ワッフル気流で多少航路がずれたからと言って、この付近にこれほど大きな島は存在しない。いや…正確には……地図には載っていない。
「……まさか…っ⁉⁉あぁ⁉そんなっ…」
島の様子を眺めていて、私は気が付いた。
飛行船の高度が下がっていることに。
「墜落する…みんな‼‼頭を下げて両手で覆って‼島に墜落する‼」
「そ、そんなっ…」
『―――ザ…ザザ…あ、聞こえるか‼乗客に告ぐ‼この飛行船はもうすぐ墜落する‼‼だがあきらめるな…飛行船船長としてこの道を歩んで55年の俺があきらめてないんだからな‼…現在、この飛行船の真下にはとても巨大な島が見えている。世界地図には載っていない謎の島だ…望遠鏡で島の様子を調べたところ、密林が見えた。そこに緊急着陸をすれば、なんとか全員助かるかもしれない。安心しろ、俺はこれまで7回もの緊急着陸に成功してきた。お前ら全員の命は俺が守る……だが死んでも恨むなよおおおお‼‼全員、頭を下げて両手で守れ‼衝撃に…備えろ‼‼』
「きゃあっああああああ‼‼」
「うわああああああ‼‼」
「うおおおっ‼⁉」
「死にたくないよおお‼‼」
飛行船がどんどんと急降下していく。
島に生い茂る密林の木々も目視できるほどに。
あと十数秒で地面に激突するっ‼
お願い、なんとかなって…なんとか…。
「なんとか…なれええええええ‼‼‼」
私は顔を両手で覆いながら叫んだ。
そんな私の叫び声は、木々と飛行船が摩擦する音によって一瞬でかき消された。
衝撃が、全身を襲う。
私は意識を手放した。
モンスターズマスター:クイーン 雪風 @katouzyunsan
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