第3話『ギャル、異世界でビキニ撮影会を命じられる』


〜グラビア和国 編:ギャルぽちゃ・なつみの章〜





ドンガラガッシャーン!!!


気づけばそこは――

見たことのない赤ちょうちんとネオン、そして…巨大な水着パネルが並ぶ謎の海辺。


「ちょ、え? ここどこ? 渋谷でも沖縄でもなくない??」


金髪ギャル・なつみは、ショーパンに腹出しトップスといういつものラフな格好で、見知らぬ世界にぽつんと立っていた。


周囲を見渡すと、

「ぽっちゃりグラビア大使館」とデカデカ書かれた施設。

その下で水着美女たちがポージングの練習をしている。


「ようこそ、グラビア和国へ――」


突如、ピンクのスーツを着た怪しいプロデューサー風の男が登場。


「君のその、ぷに感……実に良い。すぐに撮影に入ろう!」


「え、待って待って、え、ちょ……まだ爪しか盛れてないし!? メイクもしてないし!!」


なつみの抗議も虚しく、

彼女はなぜか“初代ぷにぷにミス異世界候補生”にノミネートされていた。





撮影シーン(ドタバタ展開)


プロデューサー「このビキニを着て、このチーズまみれピザの上に寝てくれたまえ」


なつみ「はぁ!?なんで脂質の上に寝なきゃいけないの!!」


プロデューサー「画力だよ」





まさかの食べ物×水着撮影地獄が始まる――!


チーズプール

から揚げビキニ

ドーナツ・ピロー


お腹と二の腕を武器に、なつみは“映え”と“羞恥”の狭間で戦う。





異世界ポイント


この国では「体脂肪率35%以上じゃないと市民権がない」


逆に細い人は“体重課税”される


なつみの“ギラネイル”が魔力を持っており、ライトを反射して魔除けになる(?)








なつみはついに撮影スタッフにキレる。


「いいかげんにしなさいよ!アタシの脂肪はカメラのためにあるんじゃないの!愛と努力と炭水化物の結晶なんだからね!!」


その言葉に、国中のぽちゃ民が感動して泣く。


「彼女こそ、伝説の“ぷにギャル神”だーー!!」

(この世界の救世主フラグが立つ)









つづく

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