第4話 「神、役所で地獄を見る」

◆1◆「神、紙の山に沈む」


 


ベス「よし、役所へ行くわ」

猫さん「暴れんなよ」


→早朝の多摩市役所、

すでにベスの眉間には138億年分のシワ。


 


受付「ではこちら、記入してお持ちください」

ベス「………なにこれ? 紙、10枚?」


 


項目例:


あなたの年収(ゼロ)


同居人の職業(無職)


直近6ヶ月の出費(白菜・光熱費・メルカリ手数料)


“世帯での生活状況を詳細に”←書きたくない



 


→途中でボールペンの芯が折れ、マジで泣く。


ベス「紙と神って字が似てるのに、全然優しくない(#^ω^)」





◆2◆「担当職員、神をナメる」


 


カウンターに呼ばれるベス。

やたら若い職員、謎に上から目線。


 


職員「“生活に困ってる”って言ってますけど……

“本当に”働く意志、あるんですか?」


 


ベス「は????(#^ω^)」

猫さんがその場にいたら、血を吐いてた。


 


職員「“創世神”って書いてますけど、これは職業ですか?」

ベス「……え?ダメなの??」


 


→申請用紙に「神職」と書き直される。

→最終的に「無職・申請者が妄想を語る傾向あり」と赤文字メモ。


 


ベス「創世神ナメんなよ!?!?」





◆3◆「バキューム光一、現る」


 


職員「支援制度をご希望とのことですが、

ご希望なら民間の支援施設への紹介もできますよ」


 


→にこやかに資料を差し出す職員

→その後ろから、黒光りするスーツの男がヌッと現れる…


 


👤「ようこそ、希望と安心の“ドゥーマ”へ」

🪙✨バキューム光一 登場‼️✨🪙


 


光一「支援って……カネになりますよ♥」

ベス「こいつ……わたしの孫の中で最悪かもしれん(#^ω^)」





◆4◆「神、希望を食われる」


 


→書類の山、無限ループ

→職員の目は無機質

→窓口で泣く利用者を見て、ベス沈黙


 


ベス、ポツリと呟く。


「この世界、“救いの形”が……なんでこんなに冷たいんだろ……」


 


光一、ニッコリ。


「“制度”は、心が無いから回るんですよ♥」

「それに、人が苦しんでる方が……金、動きますし♥」


 


ベス、怒りで震える。

だがこの時点ではまだ、何もできない。


 


神、初めて「社会に対して無力」を感じる。





◆5◆「神、転落の準備が整う」


 


役所での申請を終え、

ベスのもとに1通の通知。


【生活支援型施設・八王子ドゥーマへの入所が決定しました】


 


猫さん「……え?」

ベス「……どゆこと? 八王子って多摩じゃないの?遠くない???」


 







→次回、

神、ガチ軟禁される――!!





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