【第ニ章】それぞれの《結成》
七王連合は緊急会議を開き、「魔王討伐軍」の再結成を決定する。
しかし――その中に一人、異を唱える者がいた。
「私は、魔王を滅ぼすのではなく、会談を求めるべきだ」
その声の主は、竜人族の王女にして戦女神と名高い少女、アリア=ドラグーン。
彼女はかつて、ユグ=ザファールの知恵と力に惹かれていた者だった。
「彼はただの破壊者ではない。“秩序ある支配者”よ」
世界が動き始める。
人間たちは震え、魔族たちは歓喜し、王たちは思案し――
隆也は玉座に座りながら、ひとりつぶやいた。
「ゲームの始まりだ」
魔王ユグ=ザファール(佐伯隆也)は、忠臣グラトスと共に、魔国の再建と勢力拡大を進めていた。彼の復活により、各地の魔族たちが再び結集し始める。
グラトスの提案により、魔王軍は以下のように再編成された。
• 第一軍団:黒炎騎士団
団長:グラトス
特徴:精鋭のハイゴブリンたちによる重装歩兵部隊。
• 第二軍団:氷結の魔女団
団長:セリーナ・フロストウィッチ
特徴:氷魔法を操る魔女たちの集団。
• 第三軍団:屍王の軍勢
団長:ネクロス・デッドロード
特徴:アンデッドを操る死霊術師たちの軍団。
• 第四軍団:雷鳴の獣人隊
団長:ライガ・サンダーファング
特徴:雷を操る獣人たちの機動部隊。
これらの軍団を率いて、ユグ=ザファールは魔国の領土を拡大していく。
ユグ=ザファールのもとには、続々と有能な幹部たちが集まってきた。
• セリーナ・フロストウィッチ
氷の魔女と呼ばれ、冷静沈着な性格。かつては人間の王国で宮廷魔術師を務めていたが、魔王の理念に共感し、魔国に仕えることを決意。
• ネクロス・デッドロード
死霊術の達人であり、かつては禁術とされる技を追求していた。ユグ=ザファールの復活を知り、自らの力を試すために参戦。
• ライガ・サンダーファング
雷を操る獣人族の戦士。かつては獣人族の王に仕えていたが、腐敗した王政に嫌気がさし、魔王のもとへ。
これらの幹部たちは、それぞれの軍団を率いて、魔王軍の中核を担っていく。
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