第48話 妊娠×特典×慰問計画
「え~この度、ケティが中央のスクールへの留学が決まりましたので今日のホームルームで報告します。ケティ前に」
ホームルームの時間にセシリア先生がそう伝えてきた。
その横にケティが立っている。
留学という事はしばらく会えなくなっちゃうのかな?
体の関係があったし、仲良くして貰っていたから凄く残念に思える。
「はい、私の夢は中央図書館の司書になる事でした。この度セシリア先生と話した結果、それなら中央で学んだ方が良いだろうと言う事で留学が決まりました……セレス、皆、今迄ありがとうございました」
「それじゃ、皆、これから旅立つケティを拍手でお見送り下さいね」
セシリア先生がそう言うので、拍手でケティを送り出そうとしたら......
送別会とかしないのかな?
「ちょっと待って下さい! ケティは何時から中央に行くんですか?」
マドカがそう聞いてくれた。
ナイス。
「それがね、中央の受け入れの都合で今日なのよ! 急ぐ話になっちゃったから……悪いわね」
「「「「「えーーっ」」」」」
「ゴメンね皆」
「送別会も出来ないんだね……だけど、司書になるのがケティの夢だもんね、仕方ないか……頑張ってねケティ」
「うん、マドカありがとう」
マドカにお礼を言うとケティはセシリア先生に連れられるようにして教室を去っていった。
◆◆◆
他の生徒が授業を受ける中、僕はマリアーヌ主任が居る、主任室に呼び出された。
トントントン
「失礼します」
中に入るとマリアーヌ主任の他にセシリア先生もいた。
「君は男なんだから、そんな畏まる必要は無いよ、お茶も用意するからお茶菓子でも食べながら気軽に聞いてくれれば良いからね」
「はい」
何故か、知らないけど二人とも凄くにこやかな気がする。
「それでね、セレス本題に入るわね! なんとケティが妊娠したのよ! おめでとう」
え~と。留学するんじゃなかったのかな。
「留学するんじゃなかったんですか?」
「あれは、方便よ! 妊娠したなんて知ったら嫉妬する子が出るかも知れないからね。 今後ケティは中央の特別病院で妊娠に向け、約1年生活する事になるわ……勿論、妊婦だからVIP待遇よ」
「そうなんですか? 僕はお見舞いに行かなくていいんですか?」
「「お見舞い?」」
変な事言ったのかな。
「そうか、君は昔の人間だったな。その必要は無いよ」
「何故ですか?」
「セレス、セレスは違うけど、今の時代の男の多くは女性を嫌っているの。更にSEXや性に関しては凄く毛嫌いしている。だから、妊娠している女性を嫌うケースが多いわ。その為、ただ報告しか男性にはしないのよ」
「そうなんですか? もしかして、その感じだと僕は子供にも会わせて貰えないんですか?」
「生まれてきた子が男の子なら話は別だけど、女の子の場合は無理なのよ」
そう、セシリア先生が悲しそうにこちらを見つめながら言う。
「何故ですか?」
「今でもね『男性が数少ない事例で女性を愛すことがあるの』どういう場合かセレスは分かるかな?」
セシリア先生が聞いてきたけど……分からない。
「分かりません……ですが、それが子供に会えない事に関係があるんですか?」
「そうね……答えは『近親』自分のそれも『娘』にだけは愛情を持つケースがあるのよ。だけど、SEXが美徳というのはあくまで『子作り、繁栄』から来ているの。近親で出来た子は遺伝子的に良くないっていうのはセレスでも分かるんじゃない?」
確かに近親相姦で出来た子は色々と問題があるんだっけ。
「何となくなら」
「だから、生まれて来た子、特に女の子は父親には会わせない。それが基本のルールなのよ。その延長線上で妊娠期間中の女性に会う事も出来ないの……セレスが居た時代は違うと思うけど、これが今の時代のルールなのよ」
「え~と、それはパートナーとの間の子でもそうですか?」
「ええっ、勿論よ! だから母娘の交流はあっても父娘の交流は無いの。尤も自然妊娠なんて何十年もなく前の時には流産しちゃったらしいから、この話も大昔の制度から何も変わってないんだけどね」
自分の子に会えないのか……ちょっと寂しい気もするけど、法律で決まっているなら仕方無いかな。
「もしかしてケティにも会えなかったりしますか?」
「それは無いわ。 妊娠中の1年は会えないけど、それが過ぎたら会えるわ。ただこれはセレスが希望したらという条件だけどね」
「希望したらですか?」
「ええっ、セレスは違うと思うけど……一般的な男性は妊娠経験がある女性を嫌う傾向があるのよ」
「そうなんですね」
「ええっ」
この世界の男が同じ生き物とは思えないな。
◆◆◆
「それで、話しは変わるけど、今回のセレスの功績に対して、セシリア先生と話し合って特典をあげる事が決まったわ」
「特典ですか?」
そう言って特典について書いた用紙を差し出してきた。
「そう、実はマリアーヌ主任と話してアンケートをとりながら考えていたのよ。なかなか凄いでしょう」
「本当に良いんですか?」
「ええっ、生徒達からも許可を貰ったし、部屋については主任権限でOKを出して貰えたからね」
凄いな、この特典……
マスターキーカード
スクールのどの部屋も開ける事ができるキーカード
LLS実習室を改造した部屋への移動。
「凄いですね……これ」
「ええっ、スクールの殆ど全ての生徒がセレスとのSEXを望んでいるから問題無いわ、そのマスターキーカードを使って自由に夜這いでも昼から押しかけるも自由自在よ」
「そう、それに生徒ようの部屋じゃベッドが小さくて不便に感じるだろう? LLS実習室ならベッドもキングサイズだし、お風呂も湯舟がついているから色々SEXするには便利だよね。だからLLS実習室を改造した部屋を用意します。まぁLRと同等の部屋だと思ってくれて構わない……これは私の権限で用意しました」
「凄いですね……」
「今どき珍しいSEX好きな男性ですから、この位の融通は利かせるわよ。これで思う存分SEXライフを楽しんでバンバン妊娠させて頂戴」
「マリアーヌ主任、セシリア先生ありがとうございます!」
「別に気にしないで構わないわ。今回の妊娠で私もセシリア先生の中央での評価が上がったのだから、中央や政府は搾精に莫大なお金を使い、人口の増加の為に沢山のお金を使っています。それなのに君は、貴重な精子を注ぎ込むいわばボランティアしている状態なんだから、幾らでも協力は惜しまないよ」
「これからも先生たちの為にも頑張ってね......良かったら偶には先生の相手も偶にはしてね」
「何処か時間を作ってお伺いします.....」
「楽しみに待っているわ」
なんだか、物凄いハーレム状態になった気がする。
◆◆◆
「それで、次は慰問についてなんだけど、何処から行くのかしら」
マリアーヌ主任は席を外し、セシリア先生と打ち合わせをしている。
「まだ、考え中です。もう暫くお時間を頂けますか?」
「別に構わないけど、皆、待ち遠しいみたいだから、なるべく急いであげてね」
大学部は、ヤル事になるけど、初等部と中等部ならそういう関係無しだから……そっちからにしようかな?
「それじゃ決めました 初等部、中等部、大学部の順で行こうと思います」
「それで良いのね。分かったわ。それで日程を組むからサービスを考えて頂戴ね」
「はい」
歳下相手のサービスか……どうしようかな?
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