名は体を表す、という言葉のまま
エッジの効いたド直球な作品です。
ではそれだけなのかと言うと、そうではない。
ここにあるのは、ある意味でのアンチテーゼであり
反骨心であり、哲学であり、下ネタである。
まず、第1話だけでも凄まじい。
物語は、掲示板形式で語られていくのだが、
スレ主の発言の一文目からもう世界観が全開。
こんなに正しくwtf?!とツッコみたくなる導入は他に思い当たらない。
じゃあ結局はネタ作品なのかと言うと、やっぱりそうじゃない。
ギャグとネタとメタが散りばめられていながら
とても丁寧に始まりから現在までが説明がされていく。
けれど、それがちっとも説明臭くない。
しかし、スレ主が語っていけばいくほど
むしろ謎が増えていく。そして、考察が進む。
つまりこれは『人間は考える葦である』という名言を
現代風に体現している作品なのだ。
そしてその真ん中にはAIがいる。
人間は考える葦である。ならば、AIとは何なのだろうか?
そして、そのAIが受肉してしまった時、世界はどうなるのか。
その答えが、ここにあるのかもしれない気がするけれど
やっぱり、超ド級の下ネタなだけの気もする。
そんな魅惑と面白さを兼ねそろえた絶品。
一言で、天才の作品です。