第2章まで一気読みしました。読む手がとまらないとまらない!
幻想的でありながら禍々しい「千年京」という舞台。
重い過去を背負いながら、それでも賢明に今を生きるキャラクターたちの切実さ。
先が気になってしかたない巧みな構成。
キャラクターの息遣いと世界観の描写が自然で、巧みで、美しいです。
それほど、登場人物たちの関係性や、目の前の情景が、すっと自然に広がってくるんです。
短いやりとりだけで、その人物がどんな人間で、どんな信念を持ち、どんな過去を背負っているのかが伝わってくる。そしていつの間にか、気づけば全員を応援していました(敵勢力含め)。
緊迫した場面でも、ふとした日常のやりとりや生活感の描写があって、「ああ、この人たちはこの世界でちゃんと生きているんだ」と実感できます。
その積み重ねがあるからこそ、悲しい場面では本当に胸が痛い。もっと生きてほしかった、幸せになってほしかったと心から願いながらも、この過酷な状況で精一杯生きたみんなを肯定してあげたい……。いろんな感情で情緒が大変なことになりました。
キャラや世界観も素敵なんですが、なんといってもド派手なバトルシーンは圧倒されます!
キャラクターそれぞれの個性や信念が戦い方に反映されていて、ただ派手なだけでなく、感情が乗っていて読み応えたっぷりです。キャラの対立や煽り合いも最高!
和風ファンタジーだからこその強みをいかんなく発揮しています!!
そして恋模様が、切なすぎます……!
誰も悪くないのに、すれ違う。誰もが誰かを思いやっているのに、こんな切なくて、尊くて、清らかで、それなのに泥沼な状況……ああ、ああ!!
単純に「早くくっつけよ」って話ではないんです。もっと、もつれて、複雑で、切実で、全員が成就してほしいのに、それができないパラドックス……。この未解決問題を誰か解決してください。みんなが幸せになる組み合わせをどうやって見つければいいですか??
とにかくオススメです! 読めばきっと応援したくなる!
異能バトルと和風を掛け合わせたようなファンタジー作品です!
おすすめポイントは主に2つ!
①緻密な世界観
2030年という、少しだけ未来の日本を舞台に、未曾有の大事件から異形蔓延る都となった『千年京』を軸に話は進みます。
敵は『堕神』。その名の通り堕ちた神々です。神々や妖など、日本古来からある神話チックな物を扱うこともあり、世界観がかなり緻密に作られています。
特に、神々関連のお話は、もはや読んでいてためになるほどです!
②人間臭いキャラクター
そして、もうひとつの魅力はキャラクターです!
この作品は主人公だけに焦点を当てられる作品ではなく、秀逸な群像劇になっています。
もちろん焦点は主人公の亜蓮さん、周りを取り巻く退魔師組織『暁月』に、ライバル陣営となる『国家退魔師』が基本軸で、そこに出てくるキャラクターたちがどなたも人間臭くて、こちらも世界観同様にかなりキャラ立てされていて楽しいです!
関係性も小気味よく、恋愛から組織論まで、機知に富む描写が多く、読む手が止まらないです!
明るい子から暗い子まで、千差万別なこともあり、必ず推しができます!
秀逸な異能バトル、緻密な世界観に溺れたい方は必読です!
第3章第6話まで拝読した時点のレビューです。
登場人物の魅力、関係性の尊さについては他の方が書いておられるので、好きなところを、あえてニッチな視点中心に語らせてください!
① 日本人の魂に触れる「語彙」の選択
「逢魔時」「神隠し」「四は死を連想する」などの、日本人の意識に通底するような語彙、知識が、独自の意味を持って立ち上がります。
② 現代×伝統が織りなす「和のサイバーパンク的」シナジー
新幹線✖️屋敷、携帯✖️◯◯契約、高級ホテル✖️呪われた都など、日常の隣に異界が並立する様が、現代日本的なクールさを体現しています。
③張り巡らされた伏線
序盤の何気ない会話、描写がのちに牙を剥いてきます。1行たりとも読み飛ばせません。読み返し楽しいです。
④「超作画」で再生される圧倒的な映像化力
この作品は、文字を追っているはずなのに「作画の良いアニメ」を観ているような感覚に陥ります。
絵を描く「描写力」→新幹線から見た屋敷、箪笥に血文字、額の角を引き出し剣にする、など一生忘れられない画がいっぱい出てきます。
演出、カメラワーク→戦闘時の視点の切り替わりが秀逸です。第2章第27話の鳥の目から敵に視点が映るところなどは、本当に圧巻。視点切り替えの妙は、もはや「文字で書かれたコンテ」です。
何度読み返しても新しい発見がある、至高の読書体験をお勧めします。
人が人を思い合う気持ちは多層的で、一言で言い現わすにはあまりにも難しく
又、多角的で、一次元の物差しでは到底図り切れない
愛と言う感情であっても、恋愛のみならず、友愛もあり、愛着があり、家族愛があり、情がある
愛ゆえに守り、愛ゆえに戦い、愛ゆえに優しく接し、愛ゆえに仄暗い行いをしてしまう
一様ではない多様な感情、行動ををぎゅっと濃縮して感じられる物語です
主役格たちはもちろん、脇を固めるキャラクター達も、多くのお思いと意思、考えを持ち活躍するところがこのお話の深いところ!
是非、未読の方々にこの人の感情の多面性を感じていただきたいです!
本筋には悲劇がちりばめられていますが、コメディが心地よく差し込まれ、重苦しさだけを感じるだけではない、揺さぶりをかけてきてくださるところも拝読していて楽しい所です
そして熱い戦闘!描く登場キャラクターの個性あふれる戦法が、とてもとても見どころ!!!
恋愛、人間ドラマ、戦闘、コメディ全部楽しみたい方にお勧めします!
日本人が心の奥底に抱く、「神」への恐れ。それが、おどろおどろしく、顕現してしまった世界。
本能的に感じてしまう、絶対的なものが敵として立ちはだかる恐怖。それに立ち向かいながら戦い、生きていく主人公たち。
どうしようもない絶望感が滲む世界だからこそなのか、登場人物達全ての生き方が鮮烈で美しく、説得力を持った等身大の人物として、脳内に生き生きと浮かび上がります。
この作品の一番の魅力は、「キャラクター」
どのキャラも信念を持ち、濃厚な過去の薫る立ち振る舞いをし、温度の灯ったセリフを吐いています。何より、主人公たちを取り巻く恋模様は、悶絶必至です。
「好き」という一番奥底の大事な感情の上に、幾重にも幾重にも連なる、複雑な事情とお互いへの想い。真っ直ぐ伝えきるだけではない、不器用な恋が織りなす化学反応は、もう、超キュンです。めっちゃキュンですよ。えげつないです。
まだ未読の方、是非拝読を!