天陽澄月伝 - 絲 -
瑠紬ココア
序章
この世界は天界、人界、冥界の三界によりできている。
天界とは神々が住むとされる場所である。しかし神の性質は気まぐれ。人界で人間に化けて暮らす神もいれば、人界で生まれる八百万の神々は縁の場所に留まることが多い。必ずしも天界が神の住まいというわけではない。
神々は人界の秩序を守る役目を担っている。人ならざる者、悪霊、鬼、妖魔類が乱すことがあれば、それらはすぐに対処される。
人界とは人間が住む場所である。人間はみな神の子供。神に成るため人界で試練を受けている。与えられた試練を受け、清廉され高潔された魂はやがて神の姿へと変えるが、それは稀である。ほとんどの魂は達することなく輪廻を繰り返す。尚、生前の行いにより穢れた魂は冥界へと送られ、浄化の為の試練を課せられる。それは浄化されるまで永遠に繰り返され、後に魂は輪廻へと入る。
稀に、穢れが悪化し悪霊や鬼にまで成ることもあるが、それらは冥界の番人により抹消される。
冥界とは生前の行いにより穢れた魂を浄化させる場所である。俗にいう地獄に相当。大なり小なり人界で犯した罪は魂の穢れとして蓄積されるため、犯した罪は全て冥界での試練により償うようになっている。尚、生前の行いにより来世でどのような試練が人界で課せられるのか決まる。
冥界で悪霊や鬼に化した魂は抹消される為、輪廻に乗ることは二度とない。
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