トレフル・ブラン VS 先生 Q9-Q18

Q9:二人が喧嘩をしたらどっちが先に折れますか?


「ケンカにならないよ。だって、先生は俺のこと取るに足らない存在だと思っているから」

 トレフル・ブランは、寂しさを隠して答えた。


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Q10:相手の機嫌が悪いとき、どう接してあげるのが良いでしょうか?


トレフル・ブラン

「先生は、ときどきひどく難しい顔をするね。そんなときは、香りのいい紅茶と、蜂蜜と、クッキーを置いておくと、いつの間にか機嫌がなおっていたりするかな」


名前のない魔法使い

「あいつが機嫌を悪くするのなんて、いつものことだからな。新しい本でも置いておけばすぐ機嫌をなおすさ。そろそろ、恋愛小説くらい興味を持ってくれないかぁ」


先生、小説じゃなくて生身の女の子に興味を持たないと、孫の顔は見られませんよ。


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Q11:相手に贈り物をしたことはありますか? もしくは、 あげたいものはありますか?


「私があいつにしてやれるのは、魔法の知識を与えることだけさ」

 名前のない魔法使いは、寂しさを隠して答えた。


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Q12:相手のことをどこまで頼れますか?


トレフル・ブラン

「魔法とか、お金を稼ぐ方法とか、色々教えてもらったのは承知の上で言うけど、頼っちゃダメな人。頼るなら、絶対にフォ・ゴゥルのほうがいい」


フォ・ゴゥル

「照れますね」


名前のない魔法使い

「キャラクターお二人で答えてください、というから弟子とふたりで始めたのに、入って来るなよ」


トレフル・ブラン

「そういう理由だったんですか。てっきり、先生が目立ちたいから、ユーリやキーチェを差し置いて出て来たんだと思ってました」


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Q13:相手のことどうやって褒めてあげますか?


名前のない魔法使い

「ん? どこへ行く、トレフル・ブラン。私のことを褒めたたえるターンが来たぞ――ほぅ、光の屈折を利用したダミー魔法か。腕を上げたな」


そうまでしてこの質問に答えたくないんですね、気持ちは分かります。


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Q14:相手のことをどうやって怒りますか?


トレフル・ブラン

「鍋を焦がさないでください、薬草の粉末の中にクッキーのかすを混ぜるのやめてください。好奇心で新しい毒草を生み出さないでください……」


作者都合により、受付を終了します。


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Q15:もし二人の体が入れ替わっちゃったら、何をしたいですか?


名前のない魔法使い

「これは面白い。いわゆるワンナイトラブというやつで、孫の顔が見られるかもしれん」

トレフル・ブラン

「俺まだ15歳です」


※国により成人年齢は異なりますが、だいたい18歳以上です


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Q16:もし相手がいきなり人混みの中で「大好きだ――っ!」って叫んできたら、あなたはどんな反応をしますか?


トレフル・ブラン

「……」

 想像しただけで頭痛がしている。


名前のない魔法使い

「そうか、ついに師匠の偉大さを知る日が来たか。さぁ、遠慮なくこの胸に飛び込んできなさい」


フォ・ゴゥル

「それでは遠慮なく」


名前のない魔法使い

「お前、最近呼んでおらんのに出てくるな。おい、トレフル・ブラン、どこへ行く?」


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Q17:もし明日世界が滅亡するとしたら、あなたは最後に相手と何をしたいですか?


これは、別々の部屋で尋ねてみましょうか。

トレフル・ブランくん、どうですか?


「……俺のこと、愛していますかと、訊いてみたい」


いま、尋ねたらいいと思いますよ。


「NOと言われたら、怖いから。だから、最後の日に訊くんだ」


そうですか。でも作者の答えは変わりません。いま、尋ねたらいいと思いますよ。

あら、また出て行ってしまいましたか。


さて、今度は隣の部屋にお邪魔して。

先生、弟子があんなこと言ってますよ。どうせ聞こえていたんでしょ?


「当然だ。この世界に、私の知らぬことなどない」


じゃあ、なんで愛していると言ってあげないんですか。簡単なことでしょう。


「残念だが、その問いにだけは答えてやれない。私は、愛を理解しない存在だから」


あなたのその表情と、「残念だが」という言葉の中に、作者は愛を感じます。人間以外が愛を持たないなんて、だれが決めたんですか。少なくとも作者は定義していないし、あなたもそうではないはずです。


作者おまえは残酷なことを言う。私が今感じるこの気持ちが愛であるか否か、確かめるすべを、私は持たないのだよ。全知にして全能なる私の唯一の弱点を、お前は知っているではないか」


そうですか。作中で、トレフル・ブランに伝える機会が訪れるといいですね。


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Q18:最後に、お互い何か言いたいことがあればどうぞ!


名前のない魔法使い

「トレフル・ブラン。機は熟した。魔導士試験を受けて来い」


トレフル・ブラン

「試験? いきなりどうして?」


魔導士というのは、世界中で通じる魔法使いの国家資格であるが、べつに資格を持たなくても魔法使いとして暮らしていくことはできる。


名前のない魔法使い

「偉大なる私の弟子であるお前が、ただのひよっこ魔法使いで終わることなど許されない。人類最大の魔法を完成させるために、お前が知らねばならないことがある」


トレフル・ブラン

「そんなの、先生が教えてくれればいいじゃないか」


名前のない魔法使い

「それは、私には教えることができないものだ。さぁ、広い世界がお前を待っているよ」


トレフル・ブラン

「……先生も、俺がいらなくなったから、捨てようとしてるんじゃないよね?」


名前のない魔法使い

「馬鹿なことを。私は、常にお前とともにある。嘘だと思うなら、私に手紙を書くといい。お前がどこにいても、返事を届けるよ」


そうして、トレフル・ブランは旅立っていった。夏の終わりのある日、彼と出会って5年が経過した日のことだった。

ここから、トレフル・ブランの物語が始まる。


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ここまでありがとうございました。お二人が登場する作品について宣伝してください!



見習い魔導士と、雪原の孤児

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893255027

トレフル・ブランが、魔導士試験で出会った仲間たちとともに、雪国で起こった事件に立ち向かう物語。


↑は本編ではないのですが、この企画に参加したことにより、本編に着手できそうな予感がしています。

企画主さま、ありがとうございました!


本来の主役はトリオなので、引き続き企画に参加させていただければと存じます。(先生は主役じゃないけど、出たいって言うから)

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